Oktaの創業者が語ったアイデンティティーとセキュリティ–パスワードレスやAI

今回は「Oktaの創業者が語ったアイデンティティーとセキュリティ–パスワードレスやAI」についてご紹介します。

関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 「アイデンティティーを安全にしてテクノロジーの面で人々が自由にクラウドにある技術を使えるようになり、それが効率性や生産性に寄与する」――米Oktaの創業者 兼 最高経営責任者(CEO)を務めるTodd McKinnon氏は、自身の考えをこう述べ、確信しているとした。同社が開催した年次カンファレンス「Oktane 2023」で、McKinnon氏がメディアの質問に答えた。

–Oktaneは、「Passkeys」のサポートや「Okta AI」の発表など、盛りだくさんの内容でした。Oktaの方向性について教えてください。

 Oktaの戦略は、人々が自分の使いたい技術を自由に、安全に使えるようにすることです。セキュリティよりもユーザーを“解放”することにあります。15年前(創業した2009年)にわれわれは、クラウドへの移行を加速するに当たって、アイデンティティーにフォーカスすることにしました。クラウドにあるサービスを活用する際に、アイデンティティーが重要なイネーブラーだと考えたからです。アイデンティティーの安全性があることで、自由にさまざまなサービスを使えるようになります。そこで、Oktaを独立したアイデンティティー企業と位置付け、成長させてきました。

 それまでアイデンティティーは、エコシステムの一部として存在していました。「Active Directory」は、Microsoftの一部です。IBM、Oracleなどのアイデンティティーも同じです。巨大なプラットフォームにおけるアキレス腱のようなものがアイデンティティーでした。Oktaは、アイデンティティーを中心とした独立かつ中立的な存在で、スケールもあります。これまでにはない存在と言えます。創業以来クラウド、モバイルと技術の波を乗り越えてきましたが、新しい波がAIです。

 今回のOktaneでは、Okta AIとして、AIを活用した機能を発表しました。AIは、深い変化をもたらすものだと見ています。約30年前、「.com(ドットコム)」という言葉とともにインターネットを使うかどうかが企業で議論されました。現在は、どの企業もウェブサイトを持つドットコムカンパニーです。AIも同じで、数年すれば、全ての企業がAIを活用するAIカンパニーになります。AI技術を提供するということではなく、AIを活用して業務を効率化したり製品に新たな価値を加えたり、AIを活用して、これまでにはないサービスを作成するようになるでしょう。

 Oktaは、クラウド、モバイルの時と同様に、AIでも組織や企業がこれを活用できるように支援していきます。

 Oktaの戦略は一貫して、アイデンティティーにあります。アイデンティティーが変わる分野で、市場をリードする製品を提供します。従業員やパートナー向けの「Workforce Identity Cloud(WIC)」、顧客向けの「Customer Identity Cloud(CIC)」の両方で、優れた体験と安全性を実現します。

 AIの時代を迎え、見込みを含めた顧客、パートナーに対して、AIにおける自社の戦略は何か、AIをどう活用するのかを考える必要があると伝えています。Oktaは、AIを安全に活用できるようにアイデンティティーの面から支援します。

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