「LibreOffice」最新バージョンを「Linux」にインストールするには

今回は「「LibreOffice」最新バージョンを「Linux」にインストールするには」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)ベースの「Linux」ディストリビューション(「Fedora」「AlmaLinux」「Rocky Linux」など)のユーザーは近い将来、重要なソフトウェア、つまり「LibreOffice」オフィススイートが公式リポジトリーから姿を消していることに気づくはずだ。

 慌てる必要はない。世界の終わりのシナリオでは(決して)ないからだ。大惨事ではないだけでなく、お気に入りのRHELベースのOSにLibreOfficeをインストールする手段も常に存在する。それに加えて、インストールできるオフィススイートはほかにもある(「WPS Office」「SoftMaker Office」など)。

 しかし、LibreOfficeのユーザーが、自分の使っているデスクトップ(またはサーバー)OSでLibreOfficeを利用できなくなるのではないか、と心配する必要はない。

 本記事では、最新バージョンのLibreOfficeをデスクトップにインストールするのがいかに簡単かを説明する。この方法の唯一の注意点は、自動アップデートが実行されないため、最新バージョンにアップグレードしたい場合は、手動で行う必要があることだ。とはいえ、その場合も、本記事で紹介する手順を、最新のダウンロードで繰り返すだけでいい。

 それでは、具体的な手順の説明に移ろう。

 必要なもの:これに必要なのは、RHELベースのディストリビューションの実行中のインスタンス(ここでは、「Fedora 38」を使用する)、sudo権限を持つユーザー、インターネット接続の3つだけだ。それ以外のものは必要ない。それでは、インストールを実行してみよう。

 最初に、LibreOfficeの最新バージョンをダウンロードする。ウェブブラウザーを開いて、LibreOfficeのダウンロードページに移動し、RPM版をダウンロードする。そのファイルは、必ず「Downloads」(ダウンロード)フォルダーに保存してほしい。

 ダウンロードが完了したら、ファイルマネージャーを開いて、「Downloads」(ダウンロード)フォルダーに移動する。tar.gzで終わるファイルを右クリックする。ポップアップメニューから、「Extract」(抽出)を選択する。これにより、LibreOfficeで始まる名前の新しいディレクトリーが作成される。新しく作成されたディレクトリーに移動し、その中の子ディレクトリーに移動する(このディレクトリーの名前もLibreOfficeで始まる)。

 新しいディレクトリー内に、RPMSという名前の別のディレクトリーがある。そのディレクトリーに移動する。そのディレクトリー内で、空いている場所を右クリックし、ポップアップメニューから、「Open in Terminal」(ターミナルで開く)を選択する。ターミナルが開いたら、以下のコマンドを実行して、ソフトウェアをインストールする。

 コマンドが完了したら、ターミナルを閉じて、ダウンロードしたtar.gzファイルとLibreOfficeフォルダーの両方を「Downloads」(ダウンロード)フォルダー内から削除する。デスクトップメニューでLibreOfficeを検索すると、「LibreOffice 7.5」が結果に表示されるはずだ。

 Ubuntuベースのディストリビューションを使用している場合も、手順は同じだが、2つだけ小さな違いがある。まず、LibreOfficeのDEB版をダウンロードする必要がある。2つ目の違いは、ダウンロードしたファイルの中身を抽出した後、以下のインストールコマンドを使用することだ。

 RHELベース、またはUbuntuベースのLinuxディストリビューションにLibreOfficeの最新バージョンをインストールする手順の解説は、以上である。FedoraにLibreOfficeが同梱されなくなっても、LibreOfficeを簡単にインストールすることが可能なので、ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションなどの作成/編集機能を利用できなくなることはない。

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