NFCタグで高級トマトジュースの不正流通対策–サトーとサジェスコム
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サトーは10月24日、サジェスコムが販売するブランド「ベジターレ」の高級トマトジュース製品「トマトクリスタル」用に開封検知機能付きのNFCタグ付きのラベルを提供すると発表した。高級ブランド商品の不正流通を防ぐ取り組みになる。
サトーによると、海外で高級ブランド品やプレミアム飲料の中身を偽造品に差し替えて転売されるケースが発生しており、生産者から消費者に商品が届くまでの経路で、不正流通や転売を介入させない防止策が必要になっている。偽造品の横行や非正規ルートの販売は、商品のブランド力を毀損(きそん)する。
トマトクリスタルは2013年に発売し、福井県のブランド野菜「越前トマト」を使用して、日本の大吟醸の「雫取り」と呼ばれる伝統技術で製造される。高級志向のジュースとして高く評価され、飛行機のファーストクラスや高級ホテルにも採用されているという。
今回の取り組みでは、今秋から出荷するトマトクリスタルにサトーの開封検知NFCタグを用いる。消費者が購入時に、瓶に装着された開封検知NFCタグにNFC対応のスマートフォンをかざすと、未開封であることを確認できる。スマートフォンには、製品の魅力を伝える動画も閲覧できる仕組みで、サジェスコムが商品のブランド力向上につながる情報を消費者に提供できる。また、開封検知NFCタグを通じて消費者の開封時期などのデータも取得でき、こうしたデータをマーケティングに活用できるという。
サトーは今後、高級飲料向けに開封検知NFCタグを提供するほか、2024年に商品流通管理のプラットフォームも構築して提供する予定。不正流通の防止と消費者がプレミアム商品を安心して利用できる環境づくりを支援するとしている。