SUBARU、図面データの検索をAIで効率化–実務者の発想の拡がり促進
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自動車メーカーのSUBARUは、図面データの活用を支援するクラウドサービス「CADDi DRAWER」を導入した。提供元のキャディが11月9日に発表した。
SUBARUは、100年に一度とも呼ばれる自動車業界の大変革期において、これまで培ってきた過去の知識や経験を効果的に活用して、非連続な変化に素早く順応する必要があった。そうした中、大きな知的財産の一つである、図面データの有効活用に課題を抱えていた。
例えば、既存の図面データ検索システムでは、実務者の知識を頼りに網羅的で抜け漏れのない検索をするのが困難な上、非常に多くの時間が掛かっていたという。
数十万に上る全ての図面データをCADDi DRAWERに登録し、AIを活用してキーワードや類似図面を検索できるようにすることで、構想や企画、検討を行う際に調べたい図面や欲しい情報を容易かつ迅速に抽出可能になった。
同社は、これまで膨大にかかっていた検索工数の大幅削減とともに、実務者の発想の拡がりを促進することで、今後の変化に順応しながら、スピード感を持った将来の価値づくりを実行していくとしている。
SUBARU 執行役員 コストイノベーション推進部長 兼 経営企画本部副本部長の河合功介氏は「成功や失敗の経験から学べることは多いが、この経験が個々人にとどまっており、組織としての生かせる知恵や財産にできていないことが多いと感じる。図面には、製品を作るという目的にとどまらず、過去の経験や知識の情報が詰まっている。CADDi DRAWERを使い、この情報を組織として活用し、財産化することで、造りやすく、品質も良く、競争力の高い製品を生み出していきたいと考えている」とコメントした。