マイクロソフト、新たに2つの「Copilot」を発表–顧客サービスやセールス業務をAIが支援

今回は「マイクロソフト、新たに2つの「Copilot」を発表–顧客サービスやセールス業務をAIが支援」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Microsoftは米国時間11月15日、年次開発者会議「Ignite」で、新たな「Microsoft Copilot」のバリエーションとして、「Copilot for Service」と「Copilot for Sales」の2つを発表した。

 Copilot for Serviceは顧客関係管理(CRM)アプリケーションや、「Salesforce」「ServiceNow」「Zendesk」などのコンタクト/コールセンター向けのアプリケーションと連携して、「ガイダンス」(支援)を提供すると、Microsoftは説明している。こちらのCopilotは企業のナレッジベース、CRMやコンタクトセンター向けアプリケーションのリポジトリなどから答えを取得するように訓練することも可能だ。

 その結果、「AIのガイドによる、それぞれの顧客の問題とやりとりに合わせてパーソナライズした回答やリソース」が生成されると、Microsoftは説明している。

 機能のさらなるカスタマイズが必要な場合は、同じくIgniteで公開された開発アプリケーション「Copilot Studio」を使って実現できる。

 Copilot for Serviceは「2024年の第1四半期」に提供開始の見込みで、料金はユーザー1人あたり月額50ドル(日本円換算で約7560円)に設定されている。

 もう1つのアプリケーションであるCopilot for Salesは、2023年夏に「Sales Copilot」として「Dynamics 365」向けに発表されたプログラムの「進化版」と位置付けられており、「Microsoft Word」との連携をはじめ、いくつかの機能が強化されている。

 「セールス担当者はCopilotにプロンプトを与えることで、会議の準備書類をWordで作成し、そこに自動で取引先、商機の概要、会議参加者の氏名と肩書、未了のタスク、最近の会議やメールスレッドの重要事項などを組み込むことができる」とMicrosoftは説明している。

 これに加えて、「Microsoft Teams」との連携も可能になった。これにより「実施すべき項目やタスク、重要業績評価指標(KPI)、言及されたセールスのキーワードを洗い出すことができる」という。

 Copilot for Salesの料金と導入時期はCopilot for Serviceと同様に設定されており、「Copilot for Microsoft 365」へのアクセスも含まれる。

 この2つに加えて、Dynamics 365の追加機能も発表された。例えば、Dynamics 365 Salesでは、営業担当者は自然言語やあらかじめ用意されたプロンプトを使って顧客や取引、会議、見通しなどの状況をすばやく把握できるようになるという。

 これらのCopilotプログラムは、MicrosoftとAIスタートアップのOpenAIとの提携により生まれたものだ。MicrosoftはOpenAIに110億ドル(約1兆6600億円)を投資して、「ChatGPT」「GPT-4」といったプログラムの独占権を確保している。

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