新潟県柏崎市、「ChatGPT」を活用した業務効率化ツールで年240時間分の工数削減へ

今回は「新潟県柏崎市、「ChatGPT」を活用した業務効率化ツールで年240時間分の工数削減へ」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 新潟県柏崎市は、クラフターが提供する業務効率化ツール「Crew」の実証実験を行った。その結果、同市は年間約240時間分の業務工数削減が見込めることが分かった。

 クラフターが提供するCrewは、生成AI「ChatGPT」をビジネスでも安全に利用できる環境を提供する。個人情報などの機密情報を検知して非表示にしたり、登録している従業員の権限を設定したりできるほか、ログ監視機能なども備える。OpenAIに個別に登録する必要はない。

 また検知する禁止ワードを登録することで、企業ごとに独自の秘密情報を追加できる。ChatGPT単体にはない書類を基にした会話機能もあり、説明書類や手順書といった社内文書をアップロードして書類から回答できる。これにより繰り返し発生する同等作業や、異動者や採用者のオンボーディングトレーニングが可能だ。

 柏崎市が検証を行った業務は、「システムの標準化に関する基本方針資料のアップロード、外部への説明文作成」や「システム標準化に関する職員向けの手順書類の作成」「各シチュエーションに応じた市職員の旅費運用規定作成」など。

 標準化に関する資料は、人力で一から文書を作成すると1時間程度はかかるが、Crewを使うと要点を整理して回答を生成するため、職員による修正を考慮しても30分ほどの省力化に成功した。

 市のウェブページなどで市民に標準化に関する資料の内容を説明する業務は、最低でも月に40回程度は発生し、仮にCrewがその作業を全て省力化できた場合、月間約20時間分の削減が見込めるという。また、職員の旅費運用規定に関するマニュアルを読み込ませ、さまざまな行程での旅費確認にかかる工数も従来の3分の1程度まで削減できる見込みだ。

 同市ではCrewについて、個人情報の警告など、職員任せにはできない確認プロセスを補助する機能などを評価した。ガイドラインを作成し個人情報の入力を制限しても、最終的なツールの操作は職員に依存するため、こうした操作を制御できる点も魅力だという。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
デジタル変革を成功へと導く鍵とは?–英鉄道会社のCDIOに聞く
IT関連
2022-09-21 02:52
GitHub Copilot ChatがJetBrains IDEでも正式に利用可能に
GitHub
2024-03-11 01:24
Udemyの幹部たちが、より良いUdemyを作るために退社した理由
IT関連
2022-02-12 09:07
広く使われ始めたAIに問題が発生したら責任は誰にあるのか
IT関連
2022-06-17 16:41
「iPhone 13」の生産体制は「コロナ前」のスケジュールに戻った?
IT関連
2021-05-28 05:45
日立とイーヒルズ、施設の衛生管理状況を可視化–デジタル技術を駆使した感染対策
IT関連
2022-08-05 16:28
テラスカイ、新中計で売上高700億円に道筋–BeeXも初の決算説明
IT関連
2022-04-17 03:58
Tinderがマッチングを促進する新機能「Vibes」を発表、48時間限定のイベント
ネットサービス
2021-05-08 12:34
Yelpが新型コロナワクチンに関するポリシーを共有できる事業者向けツールを導入
IT関連
2021-08-08 03:07
GitHub、無料のパブリックリポジトリユーザーにも、コード内のシークレットを検知してくれる「Secret scanning」を無料提供へ
GitHub
2022-12-21 02:52
クラウド関連の製品/サービスへの投資継続で成長を加速–サイオス・喜多社長
IT関連
2023-01-12 05:18
中国の外食が激変か?–シェフを選べるデリバリーサービスが登場
IT関連
2023-02-23 23:03
レノボ、21年はサービスを強化 テレワーク導入支援、PCの保守運用で利益拡大目指す
企業・業界動向
2021-03-11 00:46
富士通研究所、工場全体の大量映像を解析するシステムの自動設計技術を開発
IT関連
2021-03-26 12:07