タニウム、「Autonomous」がエンドポイント管理の次なる一手に

今回は「タニウム、「Autonomous」がエンドポイント管理の次なる一手に」についてご紹介します。

関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 タニウムは11月22日に記者説明会を開催し、年次イベント「Tanium CONVERGE 2023」のハイライトを同社 アジア太平洋日本地域バイスプレジデント(VP)技術担当 兼 日本法人 最高技術責任者の小松康ニ氏が紹介した。

 同イベントは、米国時間11月13~16日にテキサス州で開催された。初日に行われた基調講演では、タニウム 最高経営責任者(CEO)のDan Streetman氏が、コンバージドエンドポイント管理(XEM)プラットフォーム「Tanium XEM Platform」の方向性や顧客事例を紹介。2日目は、最高技術責任者(CTO)のMatt Quinn氏が、製品アップデートを説明したという。

 Streetman氏は、Tanium XEM Platformについて「サイバーハイジーンやサイバーレジリエンスを含め、あらゆる機能のエンドポイントを“可視化”し、必要な“対処”を迅速に行う。また、インシデントが発生した場合には、素早く“修復”する。こうした3つの観点で、エンドポイントにまつわる機能をワンストップで提供する。これは今までと変わらない」と話した。

 またキーワードとして、タニウムは「サイロを壊していく」とした。小松氏によると、国内外問わず多くの企業において社内の各チームで違うツールを運用しているため、異なるデータを見て話しがかみ合わないケースが少なくないという。Tanium XEM Platformは、このようなチーム間でのサイロをなくし、全ての要素をワンストップで提供できるとしている。

 同プラットフォームの方向性についてStreetman氏は、「リアルタイム」「シームレス」「オートノマス」の3つをキーワードとして挙げた。同氏は特に「オートノマス」が重要なキーワードになるとし、2日目の基調講演でQuinn氏が、「自律型エンドポイント管理」(Autonomous Endpoint Management:AEM)のロードマップを披露した。

 AEMは、リアルタイムのエンドポイントデータとAIを組み合わせることで、一般的な運用タスクを自動化し、脅威や脆弱(ぜいじゃく)性をより的確に特定する。具体的には、自律的な洞察、ワークフロー、修復を実行するという。

 自律的な洞察では、IT資産の重要性に基づいてリスクの特定や優先順位付けを行い、自律的な脆弱性の修正につながるアクションをオペレーターに推奨することで、生産性向上を支援する。

 自律的なワークフローでは、ITシステムがどのように構成されているのか、さまざまなエンドポイントやシステムがどのように関連しているのかを把握するために、オペレーターによる運用のアクションを学習し、コンテキストベースのワークフローを自動的に生成する。

 自律的な修復では、信頼性の高いレスポンスモデルを作成し、介入することなくその後のアクションを取ることができる。ただし、監視とレポートにより、自律性のレベルを選択できるとしている。

 また、同イベントでは、「Microsoft Security Copilot」との連携を発表した。この連携により、Microsoft Security Copilotからエンドポイントの情報の可視化、是正措置、インシデントレスポンスを、Taniumの検索機能「Question」を通して実施できるようになる。これにより、インシデントレスポンス業務やITオペレーション業務の効率化に貢献できるとしている。

 製品のアップデートとしては、プラットフォームにおける可視化の機能を3倍高速にするなど、コア機能を進化させた。また、OT(製造技術)環境における可視化機能の搭載などを発表したという。

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