AWS Lambdaのスケール速度が最大12倍速に。10秒ごとに1000回の同時実行回数でスケール

今回は「AWS Lambdaのスケール速度が最大12倍速に。10秒ごとに1000回の同時実行回数でスケール」についてご紹介します。

関連ワード (処理、同時実行数、大量等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


AWS Lambdaは、あらかじめ登録した関数を負荷に応じて同時に並列実行することでスケーラブルな処理を実現する仕組みを備えています。

例えばニュースサイトやオンラインストアなどで突発的なトラフィックが発生したとしても、AWS Lambdaを用いて構築することでオンデマンドで迅速にスケール可能となっています。

AWSは、このAWS Lambdaのスケール速度がこれまでよりも最大で12倍速になったと発表しました。

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具体的な説明を「AWS Lambda 関数が大量のリクエストを処理する場合に 12 倍速くスケールできるようになりました 」から引用します。

まず、従来のスケール速度は1アカウントあたり最初の1分で500から300程度、その後毎分500ずつとなっていました。

最初の 1 分で 500~3,000 回の同時実行 (リージョンによって異なります) をアカウントレベルでスケールし、その後、アカウントの同時実行数の上限に達するまで毎分 500 回の同時実行を行えました。このスケーリング上限は、同じアカウントとリージョンのすべての関数で共有されていたため、ある機能にトラフィックが流入すると、同じアカウント内の他の機能のスループットに影響を与える可能性がありました。

これが今回のアップデートでそれぞれの関数ごとに、10秒ごとに1000ずつとなりました。

すべての関数の合計同時実行数がアカウントの同時実行数の上限に達するまで、10 秒ごとに 1,000 回の同時実行回数でスケールするようになりました。さらに、アカウント内の各関数は、関数の呼び出し方法に関係なく、互いに独立してスケールするようになりました。

AWS Lambdaのアップデートは、11月26日から12月中旬にかけて中国リージョンとGovCloudリージョンを除くすべてのリージョンで徐々に展開されていく予定です。

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