「macOS」でハードウェアセキュリティキーを使うには
今回は「「macOS」でハードウェアセキュリティキーを使うには」についてご紹介します。
関連ワード (macOSを使いこなす、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
筆者は数カ月前から、メインのノートPCとして、「Surface Pro 9」(「Windows 11」を搭載)と「M2」搭載「MacBook Air」を併用している。プラットフォームを切り替えるときは、多少の調整が常に必要になるが、「MacBook」には特に苛立たしい点が1つある。再起動した後、ローカルユーザーアカウントのパスワードを入力しなければ、「Touch ID」指紋認識ハードウェアを使用できないことだ。「Windows Hello」だと、いつでも生体認証やPINを使用してサインオンすることが可能である。macOSも同じように機能させることはできないのだろうか。
実は可能である。ただし、適切なハードウェアが必要になる。
具体的には、Personal Identity Verification(PIV)規格をサポートし、ログイン用のスマートカードとして機能するUSBセキュリティキーが必要だ。調べてみたところ、Yubicoの「YubiKey 5」シリーズの製品はすべてこれらの条件を満たしている。ちょうど筆者の手元にYubiKey 5シリーズのキーがいくつかあったので、それらの多用途キーの助けを借りて、MacBookの使いやすさを少し向上させることにした。
筆者が実行した具体的な手順を以下で紹介する。
まず、筆者が使用したのは「YubiKey 5 Nano」だ。このUSBセキュリティキーは非常に小型で、MacBookの2つのUSB-Cポートの1つに差し込むと、ほんの少ししか出っ張らない。下のYubiKey 5シリーズの製品群の写真で一番右にあるのがYubiKey 5 Nanoだ。
差し込んで、セッション終了時に取り外すように設計された、より従来型のキーを使用することもできたが、YubiKey 5 Nanoだと、MacBookに差し込んだままにしておくことが可能で、別途持ち運ぶ必要がないことに特に魅力を感じた。
セットアッププロセスは非常に簡単で、Yubicoのこちらのサポート記事「Using Your YubiKey as a Smart Card in macOS」で説明されている。以下で紹介する手順では、過去に設定されたことのない新しいハードウェアキーを使用して、セットアップを開始することを前提としている。
「YubiKey Manager」アプリをMacにダウンロードしてインストールする。