エア・ウォーター・デジタル、基幹システムのサービス品質向上でオブザーバビリティ基盤を導入
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産業ガス大手エア・ウォーター傘下のエア・ウォーター・デジタルは、オブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム「New Relic」を採用した。グループ共通の基幹システムの監視に活用し、異常の検知や原因の特定を全て社内で完結させ、トラブル対応のスピードの向上を目指す。New Relicが3月19日に発表した。
エア・ウォーター・デジタルは、エア・ウォーターグループのDXをリードする中核会社として、2022年4月に発足。基幹システム全般の運用受託業務や情報システムの企画・開発・導入・運用・サポート、サーバー/ネットワークの管理・運営・保守などの事業を展開する。
同社は、2015年からクラウドに対応した統合基幹業務システム(ERP)を中核とするグループ共通の基幹システムを運用してきたが、導入するグループ企業の数とユーザー数が増えるにつれて、ERPとしての性能劣化が顕著になり、処理が集中する月末・月初ではユーザーの業務効率に支障をきたすようになっていた。
導入プロジェクトを通じて、同社は大量のエラーログの中から重要度の高いものだけを抽出し、適切な担当者にメールで自動送付する仕組みを構築した。これにより、性能低下などシステムの異常を検知し、原因を特定するのに要する時間を従来の10分の1に圧縮できたという。また、積み上げたログを一括して分析し、システムの改修・改善の計画づくりに役立てる作業も、従来の平均15分から5分に短縮された。