新型コロナに対抗する投資家たち、アイルランドの投資家へインタビュー（後編）

今回は「新型コロナに対抗する投資家たち、アイルランドの投資家へインタビュー（後編）」についてご紹介します。

関連ワード （アイルランド、インタビュー等） についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。

アイルランドのテクノロジーシーンは過去10年で急速に発展し、ベンチャーキャピタルシーンもそれとともに成長してきた。この国の優遇税制と人材プールが、多数のスタートアップ企業とテック界の巨大企業を引き寄せたのだ。

Google（グーグル）、Facebook（フェイスブック）、Slack（スラック）、Microsoft（マイクロソフト）、Dropbox（ドロップボックス）はいずれもダブリンに欧州本部を置いている。EUに唯一残った英語使用国としてハブの役割を果たすアイルランドは、これまでになく多様な創業者を惹きつけており、さらに一度は海外に出たテクノロジー企業も、アイルランドのエコシステムの成熟とともにその創設の地へと戻るようになっている。

私たちは現地のベンチャーキャピタル5社に対して、2021年アイルランドでの雇用、投資、会社設立を検討しているTechCrunch読者に伝えたいと思う知見について尋ねてみた。

アイルランドのベンチャーキャピタルは、自国から遠く離れた地域に積極的に投資することはない。しかし、アイルランドには優れた投資の機会がたくさんある。国内市場が小さく、アイルランドのスタートアップには立ち上げ時からインターナショナルな考え方が求められることから、現在も質の高いシードが存在している。Sequoia（セコイア）など米国の一流ベンチャーキャピタルもアイルランド企業に投資しており、プレシード段階で投資する場合さえある。

投資戦略の多くにとって、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの影響は限定的であり、影響といえば対面でのやり取りがZoom（ズーム）通話に切り替わったことぐらいだ。ただし、地元の労働市場における競争の激しさを考えると、雇用の面では難易度が上がったといえるだろう。それでも、トップレベルのエンジニアリング人材を米国より安く採用できるため、起業家が優れた企業を立ち上げるうえで余計な手間は少なくて済む。

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後編では以下の投資家の話を紹介しよう。（前編はこちらで読める）

TC：どのようなトレンドに投資する時が一番ワクワクしますか。

私は教育テクノロジーへの投資を専門にしています。教室向けに特化したズーム代替製品、テクノロジーを活用した職業訓練プログラム、分散型の勤務環境での企業向け学習ソリューションに興味があります。

TC：最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

中南米で提供されているオンラインのスキルトレーニングプラットフォーム、Crehana（クレハナ）です。

TC：業界で見てみたいと思っているものの、まだ登場していないスタートアップはありますか。現在まだ見過ごされているチャンスはありますか。

TC：次の投資先を判断する際、通常どのようなことを検討しますか。

プロダクトマーケットフィットの特異な兆候、有効性の証拠、ビジネスモデルが持つインパクトについて検討します。またチームに、問題を独自の観点で理解し、その理解に基づいて行動する能力があるかどうかも見極めるようにしています。

TC：新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

TC：現在の投資先に含まれているかどうかに関わらず、御社の都市や地域で、長期的に大きな収益が見込める業種と、そうでない業種は何ですか。また、どの企業に期待していますか。

有望だと思う創業者は誰ですか。アイルランドには従来から非常に強力なeラーニング/教育テクノロジーのスタートアップセクターがありました。今後が楽しみな成長企業にはLearnIpon（ラーンアイポン）、Learnosity（ラーノジティ）、Alison（アリソン）、TouchPress（タッチプレス）などがあります。アーリーステージの企業にはAvail Support（アヴェイルサポート）、Zhrum（ズラム）、Robotify（ロボティファイ）などがあります。

TC：他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の全体的な投資環境とチャンスについてどのように考えるべきでしょうか。

ダブリンは実に活気のあるスタートアップエコシステムです。若い人が多く、起業家精神を奨励するための政府からの支援が多数あります。多国籍企業や既存のスタートアップから、優秀で経験豊富な人材プールが生まれています。英語が話され、米国やヨーロッパの他の地域にもアクセスしやすいです。

TC：パンデミックや先行きの不安、そしてリモートワークの普及から、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、スタートアップハブの人手が不足する可能性があると思いますか。

私は最近、10年間過ごしたニューヨークからダブリンに引っ越しました。パンデミックの間に、ニューヨークやサンフランシスコといった都市では人口の大規模な流出がありました。居住するうえでの経済的負担やスペースの制約といった犠牲は、長期間在宅勤務が続き、ほとんどの施設が閉鎖されている時にはまったく意味を持たないのです。ダブリンも物価の高い場所なので、規模はそれほど大きくないと思いますが、脱出する動きも見られるでしょう。

TC：投資先のうち、新型コロナウイルス感染症による消費者やビジネス行動の潜在的な変化への対応に苦慮する業界セグメントはどれだと予想していますか。また、そのような変化の影響を他より強く受ける業界セグメントはどれだと思いますか。このような前例のない時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

新型コロナウイルス感染症の影響により、幼稚園から高校、高等教育から企業における従業員の教育に至るまで、あらゆる年齢層で教育テクノロジーの採用が大幅に加速しています。これはすでに長年存在していたトレンドでしたが、これまでの導入ペースはかなり遅かったのです。テクノロジーを利用した学習体験への依存が長期化し、将来的にもこの状態に戻る必要が潜在することを考えると、教育と学習の方法への影響は恒久的なものになると思います。

TC：新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も心配していますか。投資先に含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

私たちの投資戦略は新型コロナウイルス感染症の影響を受けていません。当社の投資先のセクターについては、チャンスが広がり、関心も高まっていると思います。創業者にとっての最大の懸念は、販売ファネルの先行きが予測しにくいこと、消費者による購入の決定に遅れが発生する可能性、およびその結果生じるキャッシュフローへの影響です。コロナ禍が実際には有利に働いた企業にとっても、先行きを予測するのが非常に難しくなっており、創業者にとって大きなストレスとなっています。

TC：投資先の企業では、パンデミックに適応する中で、収益の増大や維持、その他の動きに「回復の兆し」が見られていますか。

はい。上述のとおりです。

TC：この1カ月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

米国の大統領選挙でバイデン氏が当選したこと、そして教育長官と内閣について同氏が検討している人選です。

TC：どのようなトレンドに投資する時が一番ワクワクしますか。

フロントラインではオポチュニスティックな投資アプローチを採用し、B2B分野内でさまざまなトレンドを受け入れています。全体として、以下のような点に取り組む創業者を支援することを楽しみにしています。

ソフトウェア・製品開発スタックの複雑さ：ますます多くのビジネスがソフトウェアビジネスになり、ソフトウェア製品がいっそう複雑になるのに合わせて、その複雑さを抽象化し、ソフトウェア製品同士をつなぐツールのレイヤーが出現するでしょう。APIを重視する企業が増えるにつれて、他のソフトウェアを使用するソフトウェアの出現が促進されるため、ソフトウェアビジネスは今後10年間、エキサイティングな分野になるでしょう。

埋め込み型金融：金融機関以外の企業が自社のカスタマーベースを活用して金融商品を提供できるよう支援するフィンテックに期待しています。埋め込み型金融を実現するうえで、オープンバンキングが大きな役割を果たします。

プロセスの増強（プロセスの自動化ではない）：現在、さまざまなセクターにおいていくつかの重要スキルにギャップが生じており、企業がそうしたスキルギャップを解消できるようサポートするソフトウェアが登場しています。これらのソフトウェア製品は、高度なスキルを持つ労働者が生産性を最大限に発揮するのに役立ちます。

現在の環境においては、新型コロナウイルス感染症によって発生した以下の重要トレンドを広くターゲットにしたスタートアップにもたいへん興味があります。

TC：最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

最近、金融犯罪のムーディーズになることを目指しているドイツ企業に出資しました。
2008年以降、大手銀行は地方のリテール銀行との取引に消極的になりました。そうした銀行は不当にも、ポートフォリオの中で「リスクが高すぎる」と見なされていたのです。このドイツ企業は、業界に根本的な変化をもたらし、従来の項目チェックによるコンプライアンスから、データ主導のリスク判定方法へと業界を移行させることを目指しています。銀行間の公平性と透明性を高められるのは楽しみです。必ずや大きな価値が消費者に還元されるでしょう。

TC：業界で見てみたいと思っているものの、まだ登場していないスタートアップはありますか。現在まだ見過ごされているチャンスはありますか。

現在B2B決済はルネサンスを迎えていて、Bill.com（ビルドットコム）のような企業が公開市場を支配しています。製品スタックの中にフィンテックが入り込む側面が増えるにつれて、決済は市場の勝者を決めるうえで取っ掛かりでしかなくなっています。大企業と中小企業の両方は、企業金融の根本にある問題の解決がビジネスチャンスであることを依然として大いに見落としています。

また、中小企業と大企業レベルで、CFOの負担軽減に取り組む企業が増えてほしいと思っています。リアルタイムの給与計算から財務、従業員の年金管理に至るまで、CFOの作業の多くは手作業で、時間がかかるのです。

これまでもCFOの特定の負担を大きく軽減する企業（グローバルな給与自動化プラットフォームであるPayslip（ペイスリップ）など）をサポートしてきましたが、この領域にはまだエンドツーエンドの自動化の余地があると感じます。

TC：次の投資先を判断する際、通常どのようなことを検討しますか。

大志を抱いて初めて起業する創業者であれ、ビジネスを軌道に乗せることの難しさを知るベテラン創業者であれ、私たちが探しているのは、強い意志を持った同志を求めている挑戦者です。投資する時はいつでも、創業者の自己認識を何よりも重視しており、それが優れたチームを構築し、ビジネスを世界に拡大するための鍵だと考えます。熱意に経験は不要です。私たち自身にもテクノロジーについての深い知識があるので、ヨーロッパ全土において、テクノロジー、コンピューターサイエンス、エンジニアリングの分野のパイオニアに投資したいと思っています。そして投資先の企業には、大西洋両岸で事業を構築し、拡大してきた私たち自身の経験を共有し、創業者がビジネスを軌道に乗せ、世界に羽ばたけるよう支援します。

新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

新型コロナウイルス感染症によって発生した現在の状況に特化して構築された製品は、18カ月後に今とまったく異なる環境に置かれる可能性があります。現在の状況よく観察し、今後数年間でそうした状況がどのような影響を及ぼすかについて確かな意見を持つ創業者と関わっていけたらと思っています。

TC：他のスタートアップハブ（または他の場所）と比べ、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、50％を超えていますか。50％未満ですか。

私たちは大西洋両岸の創業者のうち、グローバルな展開を目指している創業者をサポートしています。Frontline Seed（フロントラインシード）はヨーロッパ全体のアーリーステージ企業を対象としたファンドであり、ヨーロッパ各地に投資しています。Frontline X（フロントラインエックス）は、成長段階にある企業に対して迅速かつスムーズに米国と欧州に拡大していけるよう支援するファンドです。
フロントラインを設立したばかりの頃、私たちの投資先の大部分はアイルランドでした。2012年以来私たちは対象範囲を拡大し、過去数年間はヨーロッパ全体をかなり広くカバーするようになっており、現在アイルランド、英国、ドイツ、オランダ、南ヨーロッパに投資しています。

TC：現在の投資先に含まれているかどうかに関わらず、御社の都市や地域で、長期的に大きな収益が見込める業種と、そうでない業種は何ですか。また、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

Amazon（アマゾン）、フェイスブック、グーグル、Zendesk（ゼンデスク）、Hubspot（ハブスポット）といった（他にも多数ある）米国のテクノロジー企業が、アイルランドに足がかりとなる拠点を持っています。

ほとんどの場合、トップクラスのエンジニアリング人材を米国より安価に調達でき、好循環が生じます。つまり、企業は優れたエンジニアのスキルを高め、エンジニアは優れた企業を作り上げるのです。

結果として、アイルランドではスタートアップの開発者向けツールが盛り上がっています。一例がTines.io（ティネス.イオ）です。Accel-and-Index（アクセル・アンド・インデックス）が支援しているこの会社は、ダブリンにある世界的に有名なセキュリティチームによって設立されました。

TC：他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の全体的な投資環境とチャンスについてどのように考えるべきでしょうか。

アイルランドには知られざる優れた企業がたくさんあり、私たちもそういした企業に投資してその恩恵にあずかっています。しかし、ティネス.イオ、Intercom（インターコム）、Stripe（ストライプ）などのよく知られた企業もあり、そうした企業は投資家の関心を集めています。

すでに、セコイアのような米国のトップレベルのベンチャーキャピタルが、まだプレシードステージにあるアイルランド企業にも投資するようになっています。当社の投資先にも含まれているエバーバルトはその一例です。

TC：パンデミックや先行きの不安、そしてリモートワークの普及から、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、スタートアップハブの人手が不足する可能性があると思いますか。

グローバルファンドである当社において重要な理念の1つは、優れた企業と卓越した創業者は、世界のどの場所からも現れる可能性がある、ということです。新型コロナウイルス感染症により、従来の「テクノロジーハブ」モデルが大きく崩れました。あらゆる段階の創業者が、企業はリモートの世界でもやっていけるというだけでなく、成功も可能であることを認識するようになっていると思います。

とはいえ、地理的要素もまだまだ重要だと考えています。たとえば成長段階にある米国のB2B SaaSビジネスがヨーロッパに進出する場合、法人の重要性はこれまでと変わりませんから、アフターコロナの世界でも拠点をどこに置くかが重要になるでしょう。

TC：投資先のうち、新型コロナウイルス感染症による消費者やビジネス行動の潜在的な変化への対応に苦慮する業界セグメントはどれだと予想していますか。また、そのような変化の影響を他より強く受ける業界セグメントはどれだと思いますか。このような前例のない時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

小売店の閉店は、eコマースが驚異的に成長していることの表れです。大小さまざまな企業が、バックエンドとフロントエンドを強化し、サプライチェーンの可視性を高めてカスタマーサービスを向上させようとしています。

オンライン決済は、金融犯罪の増加にもつながります。銀行は不正行為を検出できるツールを必要としています。

消費が低迷すると、人事部門が給与の流動性を高めて従業員の年金積立を助け、経済状況を改善する必要が出てきます。

これらは影響のごく一部にすぎません。

TC：新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も心配していますか。投資先に含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

新型コロナウイルス感染症によって当社の投資戦略が変わることはありませんでしたが、ビジネスの運営と構築の方法には永続的な影響があるでしょう。パンデミックによって、「製品やビジネスモデルについて、アフターコロナの世界における成功の可能性を見定める」という新たな観点が生まれました。
現在、創業者たちが最も気にかけているのは、エンゲージメント（企業文化の維持）と人材（チームの拡張、上級管理職の採用）です。

状況は会社ごとに違うので十把ひとからげな言い方は控えたいと思いますが、創業者たちにとって今時間を取ってすべきなのは、どのような働き方が会社にとって最善かを考え、従業員の意見によく耳を傾けることだ、というアドバイスはできます。事業の拡大を続けながら、企業文化としてインクルージョンとエンゲージメントを維持し、高めていく方法を考える必要があります。

また、可能なうちにバランスシートを改善しておくようにしましょう。信じがたいかもしれませんが、前四半期のヨーロッパでのベンチャーキャピタルによる出資額は過去最高を記録しました。資金を調達して、ランウェイをできるだけ長く確保しておきましょう。今後12カ月間に何が起こるか、実際のところ誰にもわからないのです。

TC：投資先の企業では、パンデミックに適応する中で、収益の増大や維持、その他の動きに「回復の兆し」が見られていますか。

当社の投資先では、3社の回復の兆しが際立っています。

ワークヴィヴォはデジタルを利用して企業文化とコミュニケーションを高めるためのサービスを提供しています。同社は大手顧客からの需要に対応するため、このパンデミックのさなかに、米国の投資会社Tiger Global（タイガーグローバル）からシリーズAの資金調達に成功しました。

Qualio（クオリオ）も当社の投資先に含まれ、ライフサイエンス企業や製薬企業向けの品質管理ソフトウェアを販売しています。同社は第2四半期において目標をはるかに上回り、シリーズAで1100万ドル（約11億6000万円）を調達しました。

Signal AI（シグナルエーアイ）：メディアのモニタリングは、騒然とした時代の広報・コミュニケーション担当者にとって魅力的なアプローチです。同社は最近、Deloitte（デロイト）をパートナーとして、新型コロナウイルス感染症がサプライチェーン、ビジネス、社会、旅行に対してどのような影響を与えてきたのか、また今後はどのような影響があるのかを調査し、レポートを作成しました。

TC：この1カ月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

当社の投資先に含まれる企業が、従業員の健康、福祉、安全を非常に重視していること、そして会社の活力を保つために懸命に努力していることです。

画像クレジット：Westend61 / Getty Images

【原文】

Ireland’s technology scene has come in leaps and bounds in the last decade, with a growing VC scene, plenty of startups and tech giants attracted by the nation’s favorable tax incentives and talent pool.

Google, Facebook, Slack, Microsoft and Dropbox each have a European headquarters sited in Dublin. As the EU’s only remaining English-language speaking hub, Ireland is attracting more diversity in its founders than ever before, plus the tech diaspora is returning to its roots as the ecosystem matures.

We surveyed five local VCs to find out if they had any wisdom to share with TechCrunch readers who are considering hiring, investing or founding a company in Ireland this year.

VCs in Ireland don’t stray far from home, but there are plenty of great deals to be had there anyway. A small domestic market means Irish startups think internationally from launch, and there are high-quality seed opportunities. Top-tier American VCs like Sequoia are placing bets on Irish companies, sometimes even at a pre-seed stage.

The coronavirus pandemic has not really impacted many investment strategies — aside from the switch to Zoom calls instead of meet-and-greets — but it has made hiring more challenging, given the competitiveness of the local labor market. Still, top engineering talent is cheaper there than in the U.S., which means entrepreneurs can create great companies with less overhead.

We just launched Extra Crunch in Ireland. Subscribe for access to all of our investor surveys, company profiles and other insider coverage for startups everywhere. Save 25% off the cost of a one-year Extra Crunch membership by entering discount code IRISHCRUNCH.

We spoke with the following investors:

Andrew O’Neill, principal, Act Venture Capital

What trends are you most excited about investing in, generally?
We are seeing high-quality seed opportunities that are leading with exciting developer-first/bottoms-up go-to-market strategies in both security and enterprise software. The shift left in security is very well-publicized, but we feel the cultural element of developers truly caring about security and implementing it at design phase is still only beginning … and it’s hugely exciting.

What’s your latest, most exciting investment?
It’s a B2B SaaS design tool, in the world of Figma, Sketch and Invision App … and has some very interesting angels. It is only just complete and not announced yet … and we have not talked to any PR agencies yet, but would be happy to pitch an exclusive to you 😉

Are there startups that you wish you would see in the industry but don’t? What are some overlooked opportunities right now?
As a domestic market, Ireland is very small … so by its very nature, we do not see the same level of great B2C as the U.K. The expertise … and second, third-time consumer-tech founders are not as common, but there are still of course huge opportunities in the consumer space and companies like Buymie are proving it can be done in Ireland.

What are you looking for in your next investment, in general?
Like every investment: The people that truly understand the pain point, have passion around the product, have the patience and grit to keep going, and finally the potential for this company to become a category creator.

Which areas are either oversaturated or would be too hard to compete in at this point for a new startup? What other types of products/services are you wary or concerned about?
No competition means no market … however there are high volumes of startups empowering remote working, productivity tools and HR tech focused around company culture metrics etc. … but that said, there is a wave of change happening around the future of work that no one has a crystal ball on, and new category winners will still emerge.

How much are you focused on investing in your local ecosystem versus other startup hubs (or everywhere) in general? More than 50%? Less?
Very focused on Ireland and more than 50% … we can invest in Series A and B across Europe, but we invest at seed exclusively in Ireland.

Which industries in your city and region seem well-positioned to thrive, or not, long term? What are companies you are excited about (your portfolio or not), which founders?
Enterprise software startups have always been well-positioned for success within Ireland, and that has only increased with the secondary effects now appearing from the result of great talent coming out of large MNCs driven by 20+ years of FDI. Act has invested in over 120 companies and over half is in enterprise software. We are excited about seeing a new emerging amount of repeat founders in our portfolio (and Ireland) like Barry Lunn in Provizio, and Cathal McGloin in ServisBOT.

How should investors in other cities think about the overall investment climate and opportunities in your city?
When we looked at all the data in Ireland recently, there has been a 115% increase from €401 million to €860 million invested per annum over the last four years. So the market size has doubled and we are seeing some very exciting seed companies, which bides very well for the future.

Do you expect to see a surge in more founders coming from geographies outside major cities in the years to come, with startup hubs losing people due to the pandemic and lingering concerns, plus the attraction of remote work?
Personally, I do expect to see even more great startups coming out of the south like Cork and Limerick and the west in Galway, but I don’t foresee startup hubs significantly losing people due to the pandemic and remote work.

Which industry segments that you invest in look weaker or more exposed to potential shifts in consumer and business behavior because of COVID-19? 
It’s obvious that there are now serious questions around the level of future of business travel, given how people have been forced to rethink and adapt how they do business. This industry shift alone will create both big winners and losers long term.

How has COVID-19 impacted your investment strategy? What are the biggest worries of the founders in your portfolio? What is your advice to startups in your portfolio right now?
Not hugely, given the long-term timeframe we consider when investing. The bigger question around changing consumer behaviors, the acceleration of e-commerce adoption and digital transformation is something we are of course taking into account. Our advice is always bespoke and contextual to the individual startup, and only given when asked.

Are you seeing “green shoots” regarding revenue growth, retention or other momentum in your portfolio as they adapt to the pandemic?
Yes, our portfolio has proven itself to be quite robust through COVID and companies like SilverCloud Health, Toothpic and Buymie are experiencing great tailwinds due to the current pandemic environment.

What is a moment that has given you hope in the last month or so? This can be professional, personal or a mix of the two.
Personally, seeing some incredibly talented founders with deep expertise at seed stage that are repeat founders. They know exactly what they want and need to do to go bigger this time around, and we believe they can get there much quicker than before.

Isabelle O’Keeffe, principal, Sure Valley Ventures

What trends are you most excited about investing in, generally?
AI/ML, cybersecurity, immersive technologies and gaming infrastructure.

What’s your latest, most exciting investment?
Getvisbility and Volograms.

Are there startups that you wish you would see in the industry but don’t? What are some overlooked opportunities right now? What are you looking for in your next investment, in general?
Companies that are really creating defensibility using the technology. Companies creating new markets.

Which areas are either oversaturated or would be too hard to compete in at this point for a new startup? What other types of products/services are you wary or concerned about?
Ride-sharing, on-demand delivery, payments and challenger banks.

How much are you focused on investing in your local ecosystem versus other startup hubs (or everywhere) in general? More than 50%? Less?
We invest more than 50% in our local ecosystem versus other startup hubs.

Which industries in your city and region seem well-positioned to thrive, or not, long term? What are companies you are excited about (your portfolio or not), which founders?
The industries that will continue to thrive include: financial services, property and construction, pharmaceuticals, manufacturing and Big Tech. We’re very excited about some of our portfolio companies including VividQ, Admix, Buymie, Nova Leah and WarDucks.

How should investors in other cities think about the overall investment climate and opportunities in your city?
Dublin and Ireland have a growing and prosperous tech ecosystem and there are plenty of great investment opportunities there.

Do you expect to see a surge in more founders coming from geographies outside major cities in the years to come, with startup hubs losing people due to the pandemic and lingering concerns, plus the attraction of remote work?
Yes I would agree that we will see some of this happening. However, I do think that once there is a vaccine that we will see the return of cities and people will naturally be attracted back there.

Which industry segments that you invest in look weaker or more exposed to potential shifts in consumer and business behavior because of COVID-19? What are the opportunities startups may be able to tap into during these unprecedented times?
We have seen limited impact of COVID on some of segments that we invest into. The opportunities exist for companies operating in the future or work including remote working, e-commerce, on-demand grocery delivery, cybersecurity, gaming and immersive technologies.

How has COVID-19 impacted your investment strategy? What are the biggest worries of the founders in your portfolio? What is your advice to startups in your portfolio right now?
COVID has not really impacted our investment strategy bar the fact that we have had to get comfortable with a lot of the process being conducted via Zoom. We have not shifted away from certain sectors or industries as we have tended to invest into areas that are relatively unaffected. The biggest worries for founders in our portfolio are around raising their next round of funding, hitting key milestones, achieving a repeatable go-to-market strategy and hiring great talent.

My advice to startups in my portfolio now is to keep a very close eye on burn, ensure that if they are going out to fundraise that they realize it can take at least two months longer than they originally anticipated and to continue to be working on the product and technology at times when sales have slowed down as when they emerge from this period they will be in a much stronger position with their products and technology and the sales will follow.

Are you seeing “green shoots” regarding revenue growth, retention or other momentum in your portfolio as they adapt to the pandemic?
Yes we have “green shoots’ regarding momentum in Buymie, which is an “on-demand grocery delivery” company who have seen a surge in demand for the service due to the pandemic. Getvisibility, which is a cybersecurity company, has also seen a surge in interest from companies in the financial services, and pharmaceutical and defense industries as they adapt to their employees working from home and where there are greater risks of cyberattacks.

What is a moment that has given you hope in the last month or so? This can be professional, personal or a mix of the two.
I think the moment for everyone recently has been the announcement that we could be closer to a vaccine than we originally thought and that we may be able to resume normal life next year.

Nicola McClafferty, partner, Draper Esprit

What trends are you most excited about investing in, generally?
Future of work/consumerization of enterprise, machine-learning applications.

What’s your latest, most exciting investment?
Sweepr — automation of customer care for connected homes.

Are there startups that you wish you would see in the industry but don’t? What are some overlooked opportunities right now?
True AI, digital health.

What are you looking for in your next investment, in general?
Global ambition.

Which areas are either oversaturated or would be too hard to compete in at this point for a new startup? What other types of products/services are you wary or concerned about?
E-scooters.

How much are you focused on investing in your local ecosystem versus other startup hubs (or everywhere) in general? More than 50%? Less?
~20%.

Which industries in your city and region seem well-positioned to thrive, or not, long term? What are companies you are excited about (your portfolio or not), which founders?
Software application, AI, machine learning, life sciences. key companies, WorkVivo, Manna Aero, Open, Sweepr, Roomex and Evervault.

How should investors in other cities think about the overall investment climate and opportunities in your city?
Unfortunately seed stage is dramatically underserved by local players. Hiring can be challenging given competitiveness of labor market with large tech MNCs. However deep entrepreneurship culture, global thinking from day one, incredibly strong pool of technical talent from Irish universities. It’s also a key destination of other European founders. Brexit opens even more opportunity for this.

Do you expect to see a surge in more founders coming from geographies outside major cities in the years to come, with startup hubs losing people due to the pandemic and lingering concerns, plus the attraction of remote work?
Startup economy will likely become a bit more distributed around the country but this will be a positive. Cities like Dublin, Cork and Galway will however remain strong hubs.

Which industry segments that you invest in look weaker or more exposed to potential shifts in consumer and business behavior because of COVID-19? What are the opportunities startups may be able to tap into during these unprecedented times?
Travel tech extremely challenged but the best companies will survive and huge winners will emerge in the COVID recovery when travel returns. Big opportunity to accelerate enterprise SaaS adoption and automation as budgets have shifted dramatically to digital infrastructure and cost-cutting and productivity becomes key focus.

How has COVID-19 impacted your investment strategy? What are the biggest worries of the founders in your portfolio? What is your advice to startups in your portfolio right now?
Strategy remains largely intact with some further reserves used to support companies. For those businesses very directly impacted (e.g., travel) — concern is visibility and timing of recovery that is largely out of founder control. Other concerns include cash runway in times of uncertainty — how will the market view performance for future fundraise; in big enterprise how to adapt your sales model for a remote world.

Are you seeing “green shoots” regarding revenue growth, retention or other momentum in your portfolio as they adapt to the pandemic?
Most definitely. As tech businesses most have been very adaptable and are responding to customer needs as they change. After a slow Q2 many businesses rebounded very well in Q3 and have returned to strong growth. Early churn has been flushed out already.

What is a moment that has given you hope in the last month or so? This can be professional, personal or a mix of the two.
Announcement of the vaccine! Path to recovery is nearing.

Michelle Dervan, partner, Rethink Education Management, LLC

What trends are you most excited about investing in, generally?
I am deeply specialized in education technology investing. Interested in seeing tailored Zoom alternatives for the classroom, tech-enabled vocational training programs, corporate learning solutions for the distributed workforce.

What’s your latest, most exciting investment?
Crehana, an online skills training platform serving Latin America.

Are there startups that you wish you would see in the industry but don’t? What are some overlooked opportunities right now?
Upskilling and reskilling programs for displaced workers.
Shorter, cheaper training programs and credentialing for middle-skills jobs.
Software to help high school students prep for college and career.
Effective remediation programs that can help students catch up on lost learning during COVID.

What are you looking for in your next investment, in general?
Outliers in terms of evidence of product market fit, proof of efficacy, impact baked into the business model, team with unique understanding of the problem and ability to execute against it.

Which areas are either oversaturated or would be too hard to compete in at this point for a new startup? What other types of products/services are you wary or concerned about?
K-12 supplemental apps, games, content.
Tech bootcamps.
Corporate LMS.

How much are you focused on investing in your local ecosystem versus other startup hubs (or everywhere) in general? More than 50%? Less?
80% U.S.-focused, 20% outside of the U.S.

Which industries in your city and region seem well-positioned to thrive, or not, long term? What are companies you are excited about (your portfolio or not), which founders?
Ireland has traditionally had a very strong e-learning/edtech startup sector. Exciting growth companies include LearnIpon, Learnosity, Alison, Touch Press. Early-stage companies include Avail Support, Zhrum, Robotify.

How should investors in other cities think about the overall investment climate and opportunities in your city?
Dublin is a really vibrant startup ecosystem. Young population. Lots of government supports to encourage entrepreneurship. Excellent experienced talent pool coming out of multinationals and existing startups. English speaking. Great connectivity to rest of Europe/U.S.

Do you expect to see a surge in more founders coming from geographies outside major cities in the years to come, with startup hubs losing people due to the pandemic and lingering concerns, plus the attraction of remote work?
I recently relocated to Dublin after 10 years in NYC. There has been a mass exodus from cities like NYC and SF during the pandemic as the economics of living there plus the space constraints, etc. no longer make sense in a prolonged period of WFH and while most amenities are closed. Dublin is also a high-cost location so will likely also see some exodus although I think to a lesser extent.

Which industry segments that you invest in look weaker or more exposed to potential shifts in consumer and business behavior because of COVID-19? What are the opportunities startups may be able to tap into during these unprecedented times?
The COVID environment has caused a mass acceleration in the adoption of education technology across all age groups from K-12, higher education to corporate and workforce learning. This was already a secular trend albeit at a much slower pace of adoption. I believe that the prolonged period of reliance on a tech-enabled learning experience and the potential need to revert to this in the future will have a lasting effect on how we teach and learn.

How has COVID-19 impacted your investment strategy? What are the biggest worries of the founders in your portfolio? What is your advice to startups in your portfolio right now?
Our investment strategy has not been impacted by COVID. We are seeing a greater degree of opportunity and interest in our sector. The biggest concerns for founders are unpredictability in the sales funnel, potential delays to purchasing decisions and resultant cashflow implications. Even for companies that have been net beneficiaries of the COVID environment, it has injected a very high degree of unpredictability and that is very stressful for founders.

Are you seeing “green shoots” regarding revenue growth, retention or other momentum in your portfolio as they adapt to the pandemic?
Yes, as mentioned above.

What is a moment that has given you hope in the last month or so? This can be professional, personal or a mix of the two.
Biden’s election and the list of people that he is evaluating for Education Secretary and for his cabinet.

Will Prendergast, partner, Frontline Ventures

What trends are you most excited about investing in, generally?
We take an opportunistic approach to investing at Frontline and are open to any number of different trends within the B2B space. Generally, we are excited to back founders working on:

In the current environment, we are also highly interested in startups that are broadly targeting the key trends below brought on by COVID-19:

What’s your latest, most exciting investment?
We recently invested in a German business that aims to become the Moody’s of financial crime.
Since 2008, large banks have become less willing to transact with regional retail banks. They were unfairly deemed “too risky” in their portfolio. This company aims to create a fundamental shift in the industry — from old school box ticking compliance to data-driven ways of determining the risk. We are very excited to increase fairness and transparency between banks, which will inevitably create more value to the end consumer.

Are there startups that you wish you would see in the industry but don’t? What are some overlooked opportunities right now?
B2B payments are undergoing a renaissance at the moment with companies like Bill.com dominating in the public markets. As fintech creeps into more aspects of the product stack, payments is just the first part to produce huge winners. Solving the nuts and bolts of business finance is still a hugely overlooked opportunity for both large and small companies.
We’d also love to see more companies dedicated to reducing the CFO burden at SME and enterprise level. From real-time payroll to treasury and employee pension management, so much of a CFO’s work is manual and time consuming.
We have supported companies that make a significant dent in the specific parts of the funnel (for example, Payslip — a global payroll automation platform), but we feel like there is more room for end-to-end automation in this realm.

What are you looking for in your next investment, in general?
We’re looking for challengers who seek out other strong minds; whether you’re a first-time founder building something that matters, or a seasoned entrepreneur that knows how hard it is to “make it.” In all of our investments, we prize self-awareness above all else in our founders; key to building great teams and scaling a global business. Ambition does not require experience. We’re looking to invest in pioneers across Europe from the world of tech, computer science and engineering, due to our own deep knowledge of technology. In return, we use our personal experience in building and scaling business across both sides of the Atlantic to help founders get off the ground — and go global.

Which areas are either oversaturated or would be too hard to compete in at this point for a new startup? What other types of products/services are you wary or concerned about?
Products that are being built specifically with the conditions created by COVID-19 today may find themselves in a wildly different environment in 18 months. We’re looking to speak to founders who see how things are now and have a strong opinion on how they’re going to affect things in the years to come.

How much are you focused on investing in your local ecosystem versus other startup hubs (or everywhere) in general? More than 50%? Less?
We support founders with global ambition across both sides of the Atlantic. Frontline Seed is a pan-European early-stage fund investing all across Europe. Frontline X is a growth-stage fund, for fast and frictionless U.S.-Europe expansion.
When we first started Frontline, the vast majority of our investments came out of Ireland. Since 2012 we have expanded our scope, and for the last few years have been very much pan-European and now invest across Ireland, the U.K., Germany, the Netherlands and Southern Europe.

Which industries in your city and region seem well-positioned to thrive, or not, long term? What are companies you are excited about (your portfolio or not), which founders?
U.S. tech companies like Amazon, Facebook, Google, Zendesk Hubspot (among many others) have a “pied-à-terre” in Ireland.
In most cases, top-class engineering talent is sourced more cheaply there than in the U.S., creating a self-fulfilling prophecy. They upskill great engineers, who then go on to create great companies.
We’ve seen startup developer tools thrive in Ireland as a result; an example of which is Tines.io. This Accel-and-Index-backed company was built by the world-renowned security team in Dublin.

How should investors in other cities think about the overall investment climate and opportunities in your city?
Ireland is a hidden gem — we’ve had the privilege of reaping the rewards. However, I suspect that the likes of Tines.io, Intercom and Stripe are stirring investor curiosity.
We’re already seeing top-tier U.S. VCs like Sequoia placing bets in Irish companies at a pre-seed stage, for example Evervault, one of our portfolio companies.

Do you expect to see a surge in more founders coming from geographies outside major cities in the years to come, with startup hubs losing people due to the pandemic and lingering concerns, plus the attraction of remote work?
As a global fund, part of our core belief is that great companies and exceptional founders can come from anywhere in the world. COVID-19 has had a significant and eroding effect on traditional “tech hub” models and we have seen founders of all walks of life realize that companies can not only run, but thrive in a remote world.
That said, we also believe that geography will continue to matter. Where you set up your HQ in Europe as a growth-stage B2B SaaS business expanding from the U.S. (for example) will continue to matter in a post-COVID world — because legal entities will continue to matter.

Which industry segments that you invest in look weaker or more exposed to potential shifts in consumer and business behavior because of COVID-19? What are the opportunities startups may be able to tap into during these unprecedented times?

These are just to name a few.

How has COVID-19 impacted your investment strategy? What are the biggest worries of the founders in your portfolio? What is your advice to startups in your portfolio right now?
COVID-19 has not changed our investment strategy but it will have lasting impact on the way businesses are run and built. That said, the pandemic has given us a new filter: “How successful can this product/business model be in a post-COVID world?”
At the moment, our founders are most worried by engagement (maintaining company culture) and talent (team expansion, senior leadership recruitment).
Every company is different and we shy away from blanket statements, but what we do advise is that founders spend time to identify what working format works best for their company and that they listen carefully to their employees. How can you continue to grow your business, whilst maintaining and nurturing an inclusive and engaged company culture?
Also — while you can, shore up your balance sheet. Believe it or not, VC funding was at an all-time high in Europe last quarter. Go fundraise to extend your runway as much as possible. No one really knows what the next 12 months is really going to hold.

Are you seeing “green shoots” regarding revenue growth, retention or other momentum in your portfolio as they adapt to the pandemic?
Three companies in our portfolio stand out as pandemic green shoots:

What is a moment that has given you hope in the last month or so? This can be professional, personal or a mix of the two.
Seeing how well the many teams in our portfolio focused on employee health, well-being and safety and how hard they have all worked to keep their companies going strong.

（文：Mike Butcher、翻訳：Dragonfly）

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