セールスフォース・ジャパン、「Slack AI」日本語版を4月17日に提供へ
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セールスフォース・ジャパンは3月28日、「Slack AI」の国内提供を4月17日に開始すると発表した。
コラボレーションツール「Slack」は現在、世界各地で多くの人に使われていると同社で製品統括本部 プロダクトマネジメント&マーケティング本部 シニアディレクターを務める山瀬浩明氏は述べる。自動化を実現するワークフローは、1日当たり300万実行され、その80%はビジネスユーザーがローコード/ノーコードで作成したものだという。Slack開発者数は100万を上回り、170万を超えるカスタムアプリケーションが毎週アクティブに使われていると同氏。2023年に構築されたアプリケーションの1万3000にAIが使われているという。
同ツールの強みとして、「会話とコラボレーションを1つの場所に集約し、コンテキストに沿った顧客データを活用」「業務の流れの中で顧客関係管理(CRM)とさまざまなアプリを連携させ、業務プロセスを自動化」「生産性を高め、確かな成果をあげるためにAIが従業員をサポート」を山瀬氏は挙げる。
Slackで利用できるAI機能のSlack AIは、2024年2月に米国と英国で英語での提供を開始していたが、4月17日に日本国内において日本語で利用できるようになる。
Slackでは生成AIの利用に関して独自のアプローチを採用しているという。一般的な生成AIのようにプロンプトの記述は基本的に不要で、用意されたボタンなどをクリックするだけ機能を実行できる。Slackを活用するほど蓄積される会話やファイルといった非構造化データを日々の業務に活用し、生産性向上につなげることを可能にする。さらに、Slack独自の大規模言語モデル(LLM)を自社運営のデータセンターで使用しているため、Slack外に情報が出ることがなく、安心安全に使用できると山瀬氏はアピールする。
Slack AIの主な機能としては、「検索の回答」「チャンネルの要約」「スレッドの要約」がある。
検索の回答では、ユーザーが会話形式で質問を投稿すると、関連する会話データに基づいて、Slack内のナレッジから回答を得られる。従来のキーワード検索とは異なり、大量に表示される検索結果から使えそうなものをユーザー自身で取捨選択する必要はない。Slack AIでは、回答の根拠となった会話データを参照できるため、いつ誰が投稿したメッセージに基づいた回答なのかを知ることで内容の確からしさを分かるようになっている。生成AIが持つ「ハルシネーション」の問題を解決する一助になる機能だと山瀬氏は強調する。
自分が参加していないチャンネルにある情報も回答として利用されるため、社内全体に蓄積されている知的資産を社員全員が平等に活用することが可能と同氏。これまでは検索スキルが高い人がナレッジを得やすくなっていたが、回答の検索により、必要な情報に誰もが簡単にたどり着けるようになるという。
チャンネルの要約は、チャンネル内に投稿されたメッセージを要約する。要約は、未読メッセージだけを対象とすることや、日付範囲を指定することが可能。要約の特定部分について詳細を知ることができるよう、参照元となる会話へのリンクも表示される。休暇明けでチャンネル内に未読のメッセージが大量にある場合に便利な機能と山瀬氏はいう。
スレッドの要約は、スレッドの会話を迅速に把握し、最新の状況に追いつくことを可能にする。