Idein、都営地下鉄の乗客量データをAIカメラで可視化–鉄道DXを推進

今回は「Idein、都営地下鉄の乗客量データをAIカメラで可視化–鉄道DXを推進」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Ideinは、東京都と協働し、東京都交通局が運営する鉄道路線(都営地下鉄)の乗客量をAIカメラで可視化する実証実験を行った。

 実証では都営新宿線「神保町」駅のホームに、IdeinのエッジAIプラットフォーム「Actcast」に接続したエッジAIカメラ「ai cast」を設置した。その上でAIアプリを活用して車両内の乗車人数、停車時の乗降人数を計測した。併せて、その環境におけるAI精度をより向上させるため、交通局職員による目視での人数計測も行い、双方の結果を比較検証した。

 実証の結果、ドア前エリアの乗車人数については非常に高精度な計測が可能なことを確認できた。一方、車窓エリアについては、車窓に貼られたUVカットフィルムの影響などにより、ドア前エリアに比べて精度が低くなったという。

 この課題を踏まえ、AIカメラの設置位置の変更やAIモデルの再学習により改善する見通しだという。なおIdeinでは車窓エリアの精度が向上した場合には、実際の車両構造をもとにしたシミュレーション上、計測精度は90%以上となり、実用に足る運用が期待できるとしている。

 また乗降人数は、乗車・降車のいずれも、AIによる人物の検出に100%成功したという。今後の運用に向けて、混雑時の車両および時間帯でのさらなる検証を進めるとしている。

 Actcastは、画像や音声などの解析技術を用いて実世界のデータを収集・活用できるようにするエッジAIプラットフォーム。高度なAI解析をクレジットカードサイズの小さく安価なデバイスで実行できるため、デバイスのコストを大幅に削減できる。またIdein独自の高速化技術により、AIモデルを軽量化することなく最先端のAI解析が可能で、カメラ、マイク、温度計等を搭載したセンシングデバイスを使用できる。

 エッジAIカメラで取得した画像や映像は、カメラ内でリアルタイムに処理され、クラウドへ転送されることはない。サーバに送信されるデータには個人を特定する情報は含まれておらず、分析された結果はテキストデータのみとなっている。さらに画像や映像はカメラ内に残らないため、端末の盗難等があってもデータ流出のリスクはないという。

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