Dropbox、エンドツーエンド暗号化機能の追加や「Microsoft 365」との連携強化を発表

今回は「Dropbox、エンドツーエンド暗号化機能の追加や「Microsoft 365」との連携強化を発表」についてご紹介します。

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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Dropboxの日本法人であるDropbox Japanは4月25日、「Dropbox」において、エンドツーエンド暗号化機能の追加と「Microsoft 365」との連携強化を発表した。また、リッチメディアのレビューと承認のためのツール「Dropbox Replay」の新機能なども明らかにした。

 Dropboxは、256ビットのAdvanced Encryption Standards(AES)を使用して暗号化することで高度なセキュリティを担保しつつも、カスタム設定や複雑な手順を必要とせず、シンプルで分かりやすい方法で使えるツールを提供してきたと同社は述べる。一方で、さらに機密性の高い情報を扱うユーザーや、新たなコンプライアンス要件への対応を必要とする組織からは、独自の暗号化標準や追加のセキュリティレイヤーでの権利管理の要望もあったという。このような要望に応えるため、高度なデータ保護機能が追加された。

 送信者と受信者だけがコンテンツにアクセスできるようにデータを保護するため、シームレスなエンドツーエンドの暗号化が、チームフォルダーに標準で追加された。FIPS 140-2レベル3キー管理サービスが追加され、独自の暗号化キーが設定できるようになった。これらのセキュリティ機能は、「Dropbox Advanced」「Business Plus」「Enterprise」プランで利用できる。

 また、チームのメンバーシップの把握やアドオンの設定、AIの用途をカスタマイズしてコンテンツのプライバシーとセキュリティを管理できるよう、管理者機能が強化された。Dropbox製品のリスク評価をよりシンプルにするため、「トラスト センター」が新しくなり、1カ所で管理できるようになった。

 ユーザーは、日常的に使用するツールをDropbox製品にスムーズに組み込むことを求めているという。このニーズに応えるために、Microsoft 365との連携において継続的な改善に取り組んでいると同社は語る。今回のアップデートでは、業務フローの単純化のために連携をさらに強化したという。

 ベータ版として提供されたリアルタイム共同編集機能「Co-Authoring」は、デスクトップやウェブ、そしてモバイル上のDropboxで、「Word」「Excel」「PowerPoint」のファイルを共同で編集できるようにする。「OneDrive」とDropbox Replayの連携により、OneDriveからメディアファイルをDropbox Replayに直接共有できるようになり、レビューや承認がよりスムーズになった。

 ウェブ版のDropboxでは、クイックビュー、クイックアクセス、クイックアクションの提案機能が追加された。また、ビジネスの提案や、機密情報の管理、契約締結の署名まで、商談に伴うプロセス全体をシンプルにするツール「DocSend Advanced Data Rooms」も追加された。

 Dropbox Replayに追加された新機能としては、リッチメディアのサポート拡充があり、PDFやPSDファイルなど、Dropbox Replayでレビューや承認できるファイル形式が増えた。「Avid Pro Tools」との連携により、Avidのプラットフォーム上で、オーディオファイルへのコメントをレビューできる。共同編集者に共有したファイルに透かしが自動挿入されることで、機密性の高いコンテンツを保護し、不正使用を防止できる。プロジェクトワークスペース内で、独自の画像、バナー、ロゴ、色が設定できるようにもなった。

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