マイクロソフト、Azureでの可用性ゾーン間のデータ転送料金を無料にすると正式発表
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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
マイクロソフトはMicrosoft Azureにおいて、プライベートIPまたはパブリックIPを使用しているかに関係なく、可用性ゾーン間のデータ転送に課金しないことを正式に発表しました。
これにより低コストで高い耐障害性を備えたシステムの設計と構築が容易になるとされています。
可用性ゾーンとは
可用性ゾーンとは、Microsoft Azureの構成要素として独立して運営されているデータセンターであり、Microsoft Azureのデータセンター拠点として世界的に配置されている「リージョン」の多くは、複数の「可用性ゾーン」が相互に高速なネットワークで接続され構成されています。
例えば、日本の東日本リージョンは3つの可用性ゾーンで構成されています。
この可用性ゾーンはそれぞれある程度の距離を保ちつつ、独立した電源やインターネットとの接続などを備えているため、ある可用性ゾーン何らかの事故や災害などに襲われて丸ごと落ちたとしても、その障害が他の可用性ゾーンに及ぶことがないように作られています。
複数の可用性ゾーンによる高耐障害性の実現
この可用性ゾーンを活用し、複数の可用性ゾーンに分散したアプリケーションを設計、構築することで、たとえ1つの可用性ゾーンで障害が起こっても、他の問題のない可用性ゾーン上のアプリケーションが稼働し続けることで、全体としては障害が発生したとしても稼働し続ける、あるいはダウンタイムの時間を小さくできる、耐障害性の高いアプリケーションを実装できます。
今回発表された、可用性ゾーン間の通信料金を正式に無料にすることは、こうした耐障害性の高いアプリケーションの設計や構築を促進することにつながると見られます。