「Gemini Advanced」に3つの新機能が追加–LLMも「Gemini 1.5 Pro」へ
今回は「「Gemini Advanced」に3つの新機能が追加–LLMも「Gemini 1.5 Pro」へ」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Googleが手がける最新の人工知能(AI)プロジェクトの1つである「Gemini Advanced」は、文章の作成、コードの生成、クリエイティブな共同作業で最新の技術を提供するために開発されたAIアシスタントだ。このGemini Advancedで利用できるAIモデルが、「Gemini 1.0 Ultra」から「Gemini 1.5 Pro」へと変わる。Gemini 1.5 ProはGoogleの最も強力なAIモデルで、100万トークンという長いコンテキストウィンドウを有している。35以上の言語に対応するほか、さらに多くの「Google」アプリに組み込まれる予定だ。
Googleは年次開発者会議「Google I/O」で、数カ月以内に追加されるGemini Advancedの最新アップデートについて発表した。この高度なAIボットは、月額20ドル(日本では2900円)の有料プランで利用できるが、今なら2カ月間無料で試用できる。
Gemini 1.5 Proはコンテキスト長が100万トークンもあるため、Gemini Advancedのユーザーはより長く会話を続けたり、より長い文章をこのAIチャットボットで処理したりできる。また、有料プランのユーザーは、要約を作成したいファイルや答えを知りたい疑問が含まれるファイルをアップロードできるようになった。これには、長文のPDFも含まれる。
ファイルは、Gemini Advancedから直接アップロードすることも、「Googleドライブ」拡張機能を通じてアップロードすることも可能だ。100万トークンのコンテストウィンドウにより、ユーザーは最大1500ページのPDFをアップロードしたり、100件のメールの要約を作成したりできる。Gemini Advancedに高性能なGemini Pro 1.5モデルが搭載されたことで、画像認識能力が向上するなど、より高度なデータ解析が実現した。Googleの説明によれば、この高性能チャットボットが画像を処理し、ユーザーが撮影した料理のレシピを作成したり、写真から方程式を解いたりできるという。なお、アップロードされたファイルが公開されることはなく、AIモデルのトレーニングに使われることもないと、同社は述べている。
Googleはまた、年内にGemini Advancedのコンテキスト長を200万トークンにまで増やすことを明らかにした。これにより、3万行以上のコードや最大1時間の動画など、さらに大きなファイルを扱えるようになるという。
さらにGoogleは、よりカスタマイズ可能な旅行プラン作成機能を、数カ月以内にGemini Advancedユーザーに提供すると発表した。「Gmail」や「Googleカレンダー」など、他のGoogleアプリとの統合により、Gemini Advancedは、フライト時間、食事の好み、予定されたイベント、希望のアクティビティなどを考慮した複雑な旅程を作成して、ユーザーに提案できるという。
Googleは、「Gemini」のカスタマイズ版を作成できる新機能「Gem」も発表している。ユーザーは、Gemini Advanced内でGemを利用して、キッチンスタッフ、数学の家庭教師、ジムのパートナー、クリエイティブなライティングのコーチなど、独自のアシスタントを作成できる。そのために必要な作業は、アシスタントに依頼したい内容をGemini Advancedに指示するだけだ。このAIボットが、指示の内容を受けて機能を拡張し、ユーザーに適したGemを生成する。
また、Geminiの拡張機能を使ってGoogleドライブやGmailなどのGoogleアプリにアクセスし、コンテンツを作成することも可能になるという。