ミロ、新機能群「Intelligent Canvas」発表–イノベーションのライフサイクルを加速
今回は「ミロ、新機能群「Intelligent Canvas」発表–イノベーションのライフサイクルを加速」についてご紹介します。
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ビジュアルワークスペースを提供するMiroの日本法人ミロ・ジャパンは7月23日、「Intelligent Canvas」を発表した。アイデアの「洗い出し」から「検証」「絞り込み」まで、チームによるイノベーションライフサイクル全体の管理を可能にする。
7000万人を超えるユーザーと23万以上の企業・団体に向けて製品を提供しているMiroでは、自社製品「Miro」がどう使われているかではなく、利用者が仕事をどう進めているのかに着目しているという。その結果、どのような仕事も、アイデアの「洗い出し」「検証」「絞り込み」という3つのフェーズを行き来しながら進んでいることが明らかになったとミロ・ジャパンでシニアソリューションズエンジニアを務める高木智範氏は述べる。
検討や計画のフェーズでの共同作業から、個人で進めるドキュメント作成に至るまで、全てのフェーズは非常に複雑なので、意思決定に時間がかかったりする場合も少なくないという。このような課題を解決するため、同社では、「全てのフェーズには部門や役割を横断した協働が存在する」「キャンバスは仕事の流れの複雑さを軽減する最も重要な要素となる」「AIの効果を本当に得るためには、仕事や働き方、プロセスにAIを定型的に組み込む必要がある」との考えを念頭にIntelligent Canvasを開発した。
同機能群は、部門や役割を超えた横断的なチームで仕事を進める上で最善の結果を出し、意思決定を迅速化するため、「刷新されたキャンバス」「コンポーザブルワークフロー」「AI」という3つの柱で構成される。
刷新されたキャンバスでは、Miroが全ユーザーにとって“ホーム”、つまり、自分のための場所だと感じられることを目指す。
ユーザーインターフェース(UI)のシンプル化により、より直感的な使用を可能にする。ユーザーからのフィードバックを基に見直しを実施し、より使いやすくなるように項目を再配置しているという。
「モード」機能は、より簡単に集中して仕事を進めるために、作業の内容に合わせて、画面構成やボタン配置を最適化する。当初提供されるダイアグラミングモードは、ダイヤグラミング制作時の体験を向上するよう最適化されている。既存のダイヤグラミングツールに加え、レイヤー、カスタムシェイプパック、データインポートなどがすぐにアクセスできるよう画面が構成されている。
「スペース」機能は、チームのメンバーが使用する全てのコンテンツを一箇所に配置するためのエリアを作成可能にする。仕事を進める際、1つのボードを参照したところでプロジェクトや作業の全体像や詳細を把握できないことがある。プロジェクトのボードにアクセスすると、スペースにもアクセスできる。そこからプロジェクトに関連する他の情報にも簡単にアクセスできる。
コア技術の部分においては、レンダリングエンジンの刷新によるMiro全体のパフォーマンスと描画能力の向上、キャンバス上にアプリケーションやツールを構築するための新しい「Canvas SDK」の追加、同SDKを使ったよりインタラクティブ性の高いインテリジェントウィジェットを提供する。
コンポーザブルワークフローは、これらウィジェットを部品として組み合わせ、あたかもワークフローアプリケーションとして利用することを可能にする。これにより、検討から計画、実行に至るまで散在しているプロセス、ナレッジ、インサイトをつなぎ合わせ、チームがより生産的・効果的に共同できるようになる。