Cloudera、メタデータ管理の強化で「Iceberg REST Catalog」を統合–「EVOLVE24 APAC」
今回は「Cloudera、メタデータ管理の強化で「Iceberg REST Catalog」を統合–「EVOLVE24 APAC」」についてご紹介します。
関連ワード (データマネジメント等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Clouderaは現地時間8月6~7日にシンガポールで年次カンファレンス「EVOLVE24 APAC」を開催した。7日には、メタデータ管理に関する2つの拡張機能を発表した。これは、同社が推進するデータレイクハウスでのオープンな相互運用性を向上させ、データライフサイクル全体のセキュリティやガバナンスのニーズに対応するものとなる。
EVOLVE24 APACには、最高経営責任者(CEO)のCharles Sansbury氏や最高収益責任者(CRO)のFrank O’Dowd氏、最高戦略責任者(CSO)のAbhas Ricky氏など、同社の主要幹部が登壇した。Amazon Web Services(AWS)、IBM、Red Hatがスポンサーとして名を連ね、400人超の顧客、パートナー、アナリスト、ビジネスリーダーが参加している。
Clouderaは、オープンスタンダードのデータレイクハウスを提供しており、今回の新機能は最新のデータアーキテクチャーに対する同社のコミットメントを強化するものになるとしている。
新機能の1つは「Iceberg REST Catalog」の統合になる。これにより「Apache Iceberg」テーブルへのシームレスなアクセスが可能になり、企業はセキュリティやガバナンスを確保しながら、さまざまなツールを活用することができる。また、データアクセスの簡素化やプラットフォーム間のデータ権限/データリネージの維持を可能にする。個別のセキュリティレイヤーを最小化することで、コストの削減とデータ侵害のリスク低減にもつながる。
もう1つは「Shared Data Experience」(SDX)になる。統合されたセキュリティ、ガバナンス、メタデータ管理を提供するもので、クラウドネイティブなコンテナー型のエクスペリエンスを提供する。ツール間でのセルフサービスのデータアクセスを提供し、セキュリティ機能の統合によって侵害リスクを最小限に抑える。これにより、クラウドやオンプレミスのデータを一元管理することができる。現在はテクニカルプレビューとなっている。
Clouderaは今回の新機能について、「データのライフサイクル全体を通してセキュリティとリネージでデータを保護するだけでなく、メタデータ管理を最適化することで総所有コスト(TCO)を削減しながら、パフォーマンス、スケーラビリティー、レジリエンスの向上を実現する」といい、「この拡張により、コピーを作成することなくメタデータの共有が容易になり、ベンダーロックインすることなくサードパーティーツールによるイノベーションが可能になる」としている。
同社の日本法人で社長執行役員を務める大澤毅氏は「統合データと相互運用性は、ハイブリッドクラウド全体においてClouderaのオープンデータレイクハウスアーキテクチャーの中心であり、今後もそうあり続ける。Clouderaのプラットフォームは、ベンダーロックインやデータのサイロ化を阻み、拡大するメタデータを管理する比類ないスケーラビリティー、パフォーマンス、レジリエンス、効率性を実現する。オープンスタンダードに準拠することで、あらゆるエコシステムにおいてシームレスな統合と相互運用性を確保し、企業はAI投資を最大限に活用することができる」とコメントする。
(取材協力:Cloudera)