中外製薬、デジタル基盤の強化でオブザーバビリティ基盤を導入

今回は「中外製薬、デジタル基盤の強化でオブザーバビリティ基盤を導入」についてご紹介します。

関連ワード (運用管理等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 中外製薬は、デジタル基盤の強化を目的に、オブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を導入した。

 中外製薬はDX戦略として「CHUGAI DIGITAL VISION 2030」を掲げ、創薬研究から臨床開発、製造、デリバリーに至るバリューチェーン全体を支えるデジタル基盤の強化を推進している。また、DX/AIアプリの内製開発の生産性とスピードを高め、いち早くサービス化するための環境整備に積極的に取り組んでいる。2024年7月には、マルチクラウドの全社基盤システム「Chugai Cloud Infrastructure(CCI)」上に、標準化された技術スタックを統合した「Acceleralyst」(アクセラリスト)と呼ばれるプラットフォームを整備。その標準コンポーネントの一つとして、New Relicが採用された。

 中外製薬は、全従業員約7600人向けに業務支援のための生成AIアプリ「Chugai AI Assistant」をCCI上に構築し、2024年5月にリリースした。大規模言語モデル(LLM)が稼働する同アプリでは、「AWS Bedrock」「Claude3」「Azure OpenAI」「GPT-4」「GPT-4o」「Google Gemini Pro」、医療分野に特化した「MedLM」など、複数のモデルを自由に使い分けることができる。Chugai AI Assistantの利用量は順調に増加しており、現在では月間およそ3500ユーザーが利用し、ピーク時には1時間で180万トークンが処理されるという。

 中外製薬では、Chugai AI Assistantのマルチクラウド環境のモニタリングにNew Relicを活用し、「ユーザー体験の定量的な把握」「LLMとクラウドリソースの利用状況の観測」に役立てている。さらに、アプリケーションパフォーマンスモニタリング(APM)機能をAIアプリケーションに適用できる「New Relic AI Monitoring」の活用を本格化させ、より快適にChugai AI Assistantを利用できる環境を目指している。

 Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloudとの接続には閉域網を利用しており、機密性の高い業務にも安心して利用できるようになっているという。

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