NEC、1分間に100人のリアルタイム認証が可能なシステムを発売
今回は「NEC、1分間に100人のリアルタイム認証が可能なシステムを発売」についてご紹介します。
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NECは9月3日、施設などの入場時の混雑緩和を図ることができる認証システムを日本や米国、シンガポールなどで30日に発売すると発表した。同社の顔認証技術と身体の特徴から人物を照合する技術を活用し、1分間に100人のリアルタイム認証ができるという。
このシステムは、同社が開発する顔認証技術と人物照合技術を用いて、あらかじめ設定したエリア内の人物を迅速に検出し、混雑下でも人物を継続して認識し続けることができるという。多人数が立ち止まらずに自然に歩きながらでも検出可能なため、交通機関やアミューズメント施設、オフィス、工場などでゲートや警備員のいる通用門を通過するための長い行列が発生する状況を改善できるとしている。
同社は、7月に国内の社員2万人を対象にこのシステムを本社ビルに導入し、従来は社員証をかざして解錠していた自動ドアを利用者が歩きながら顔認証するようにして、手ぶらで通過できるようにした。利用者が左右どちらの扉に向かったのかもシステムで判断し、通過する扉を解錠することもできるようにしている。
システムの最小構成は、ハードウェアアクセラレーション技術を組み込んだ小型エッジ端末とカメラ1台で、小規模から導入が可能。カスタマイズで、事前に顔画像を登録していない利用者が通過しようとした場合に、頭上や床面などに設置したディスプレイやイルミネーションで視覚的にアラートを示したり、認証時に事前にダウンロードしたアプリやメールで利用者に認証が完了したことを通知したりするなどの対応も行う。
同社は今後3年間で100件以上の販売を見込んでいる。