CIOとして成功する5つの条件–デジタルリーダーに求められる新たな役割
今回は「CIOとして成功する5つの条件–デジタルリーダーに求められる新たな役割」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
企業はデジタルトランスフォーメーション(DX)への多額の投資を続けている。最高情報責任者(CIO)はそれによって大きな利点を得られる役職の1つだ。企業は投資対効果を最大限に引き出すために、豊富な知識を持つデジタルリーダーの専門的なアドバイスを必要としている。
コンサルティング会社Deloitteが実施した調査では、CIOという役職の地位が上がりつつあることが示されている。テクノロジーリーダーの約3分の2(63%)が最高経営責任者(CEO)の直属になったと回答しており、Deloitteはこの状況をCIOの「黄金」時代と評した。
Deloitte Consulting LLPのマネージングディレクター兼CIOプログラムエクスペリエンス担当ディレクターのAnjali Shaikh氏によると、CIOにとって今ほど刺激的な時代はないという。
「この数年でビジネスにおけるテクノロジーの役割が拡大したが、CIOがもたらす影響と価値はかつてないほど明白になった」とShaikh氏。
「テクノロジーは組織の中心にあり、この変化のペースに遅れずについていくことは、CIOの要件の1つにすぎない」
Shaikh氏は、テクノロジーの役割に対する認識が高まったことで、多くのCIOが待ち望んでいた機会が訪れている、と述べた。
しかし、同氏は米ZDNETに対し、価値の提供とは「難しい仕事」であると語り、デジタルリーダーを目指す人に複数の重要な分野でスキルを磨くようアドバイスした。
「CIOに対して、純粋な技術職という居心地の良い場所から抜け出すよう迫るプレッシャーが強まっているが、これはテクノロジーの価値のさらなる証明だ。CIOはその技術的基盤を発展させて、ビジネスリーダーとして頭角を現すことを求められている」とShaikh氏は語る。
「CIOは、コミュニケーションスキルの向上、組織全体での強固な協力関係の構築、業界と組織のニーズや目標に対する十分な理解に重点を置いて、あらゆるビジネス領域に価値をもたらす必要がある」
聡明なデジタルリーダーはビジネスを変えることができるが、適切な領域に集中する必要がある、と語るのは、テクノロジー専門企業CyberArkでグローバルCIOを務めるOmer Grossman氏だ。
Grossman氏は米ZDNETに対し、あまりに多くのテクノロジーマネージャーが未だにITに重点を置き、CIO職の根幹をなす情報の部分と同氏が呼ぶものには注力していない、と語った。
「CIOの立場を最大限に活用して、情報に対する説明責任を全面的に引き受けているなら、正しい道を歩んでいる。そうしなければ、生き残ることはできない」(Grossman氏)
テクノロジーを最大限に活用することは今もCIOの役割の大きな部分を占めているが、デジタルリーダーとしての長期的な成功は対人スキルにかかっている、とGrossman氏は述べた。
「関係を築かなければならない。信頼されるアドバイザーやパートナーになる必要がある」とGrossman氏。
「人間関係の管理と構築が必要だ。優れたソリューションを購入することはできるが、ユーザーに受け入れられなければ、導入を成功させることはできない。成否を分けるのは人間関係だ」
グローバル人材紹介会社Nash SquaredのCEOであるBev White氏によると、デジタルリーダーシップの役割はほぼ常に変化しており、それは好ましいことであるという。