ローソン、ウォークスルー決済店舗を二子玉川駅に出店へ–NTTデータの技術活用
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ローソンは、デジタル店舗運営サービス「Catch&Go」を導入し、ウォークスルー決済店舗「Lawson Go」を東急電鉄二子玉川駅構内にオープンする。Catch&Goを提供するNTTデータが10月10日に発表した。同店舗は「ローソンS Lawson Go+toks二子玉川店」という名前のもと、2024年10月18日~2025年3月14日に期間限定で営業する。
Lawson Goはセルフレジ型の店舗とは異なり、購入時の来店客による作業を不要とする。来店客は、決済手段をスマートフォン上で設定し、二次元バーコードをゲートにかざして入店。欲しい商品を手に取って退店すると、自動的にキャッシュレス決済が完了する。レジ業務をなくすことで、短時間で買い物を済ませたい駅利用者のニーズに応えるとともに、従業員の負荷を軽減して人手不足などの課題解決に貢献するとしている。
Catch&Goでは従来、入店には専用アプリのインストールが必要だったが、今回オープンするローソンS Lawson Go+toks二子玉川店では、「LINE」でLawson Goの公式アカウントを「友だち追加」すればよい。LINE上で動作する入店アプリの開発により、インストールの手間をかけることなく、スムーズに利用してもらうことが期待される。来店客はLINEで友だち追加後、ショートメッセージサービス(SMS)による認証とクレジットカードの登録を行う。購入履歴も確認できる。
同店舗では、店舗上部に設置のカメラと商品棚の重量センサーを活用し、来店客が手に取った商品をリアルタイムに認識する。来店客は欲しい商品を手に取って退店するだけで、事前に設定した手段で決済が行われる仕組みとなっている。
ウォークスルー決済店舗の課題として、システムの導入費用がかさむことや建設面での調整が複雑になることがあるという。この課題に対してNTTデータは今回、店舗の大きさや器具の配置を標準化した「Catch&Goパッケージ店舗」を新規開発。出店場所と電源、インターネット回線が整えば、1~2週間ほどの施工期間で費用を抑えて出店できる。
同社は多様な出店立地や取扱商品に対応できるよう、今回出店する「BASEパッケージ」を含め、3種類のプランを用意している。「MINIパッケージ」は、売り場面積が約3坪、最多品目数が約200SKU(最小の品目数単位)、BASEパッケージは約5坪、約400SKU、「PROパッケージ」は約7坪、約600SKU。
Catch&Goを導入した小売企業は、商品陳列や清掃といった最小限の業務のみで運営できる。場合によっては、既存店舗の近隣サテライト店舗として出店することで、既存店舗の収益性が向上することも期待されるという。
ローソンS Lawson Go+toks二子玉川店では、おにぎり、パン、飲料、菓子などを中心に約380アイテムを取り扱う。酒、たばこ、店内調理品、冷凍食品、アイス、雑誌・書籍といった商品の販売や、現金自動預け払い機(ATM)、各種収納代行、マルチメディア端末、荷物運送サービスといったサービスの提供は行わない。