菱洋エレクトロ、生成AI導入サポートを発表–エヌビディアらと提携
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菱洋エレクトロは10月29日、生成AIの導入サポートプログラム「RYOYO AI Techmate Program」を発表した。NVIDIAやレトリバらと提携し、12月中旬から利用を受け付ける。開発・検証環境や人材育成、技術支援、パートナー仲介などのサービスを提供する。
このプログラムでは、NVIDIAのGPU基盤「NVIDIA DGX H200」やソフトウェアソリューションの「NVIDIA AI Enterprise」などによる開発・検証環境施設「RYOYO Test Lab」と、同施設などを活用した人材育成および技術支援、生成AI開発を支援するパートナーエコシステム「RYOYO Techmate制度」を展開していく。
同日の記者発表会に登壇したソリューション事業本部 副事業本部長の青木良行氏は、生成AIの開発を志向する企業や組織では、推進体制や活用方針、ユースケース、人的リソース、技術スキル、初期コストなど幾多の課題を抱えていると指摘。今回のプログラムは、こうした課題に対応すべく、同社およびパートナーエコシステムの協働体制で生成AIの開発から実運用まで包括的に支援するものと説明した。
菱洋エレクトロは、2005年からNVIDIA製品の販売などを手掛けており、国内でも有数規模の提供実績を持つという。説明会に登壇したNVIDIA パートナー事業本部長の岩永秀紀氏は、世界的な生成AIブームを背景に生成AI開発を期待する企業や組織が増加しているとし、特に機密性の高い自組織のデータを活用した生成AIなどの開発において、菱洋エレクトロなどのパートナーと共に企業や組織を支援したいなどと抱負を語った。
提携するレトリバは、Preferred Networksを母体とするPreferred Infrastructureから2016年にスピンアウトした企業で、自然言語処理技術の研究開発を強みとする。レトリバ 代表取締役社長 CEOの田口琢也氏は、ユーザーにとって有用な情報を大規模言語モデル(LLM)から得られることや、金融などセキュリティ要件の厳しい業界での利用に耐える安全性を確保している点が同社の特徴だと説明。今回のプログラムでは、RYOYO Test Labで拡張検索生成(RAG)検証ツールの「YOSHINA サーチ」と、人材育成、技術支援のサービスを提供することにしている。
菱洋エレクトロは今後、同プログラムのPRを踏まえて12月中旬から利用企業の申し込みを受け付ける。また、RYOYO Techmate制度への参加企業も募集していく。青木氏によれば、まず推論向けの生成AI開発の利用を見込んでおり、将来的には製造業を中心としたエッジコンピューティング領域でのAI処理、デジタルツイン環境での生成AI活用などの広がりも期待しているという。