NTT Com、IT活用し陸上養殖の新会社設立–水温、酸素などの情報センサーで取得

今回は「NTT Com、IT活用し陸上養殖の新会社設立–水温、酸素などの情報センサーで取得」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は12月2日、循環式陸上養殖システムの研究、開発を手掛ける子会社「株式会社NTTアクア」の事業を開始したと発表した。ITを活用し、陸上養殖の参入障壁を下げ、地域の活性化・食糧安全保障につなげる。

 NTTアクアは、同日から事業を開始。「陸上養殖ICTプラットフォーム」を活用した誰もが参加しやすい陸上養殖システムを、沖縄県を除く日本全国へ提供していくという。このシステムは、陸上養殖の研究開発、種苗生産などを事業とする紅仁と、2023年から沖縄県大宜味村で実施してきた共同研究により開発したものになる。

 陸上養殖ICTプラットフォームは、水槽の水質・水温や装置の故障を一目で把握できるダッシュボード。NTTドコモが2017年から提供している海洋観測サービス「ICTブイ」のノウハウを反映し、センサーで取得した水温、酸素、塩分濃度、pHなどの情報をダッシュボード上で確認可能だ。

 プラットフォーム上の情報はNTTアクアが一元管理し、異常がある際は、遠隔地からリアルタイムで養殖事業者を支援。養殖する魚種に応じて、NTTアクアがあらかじめ水温・水質などのしきい値を設定したプラットフォームを養殖事業者に提供する。

 NTTアクアが提供するシステムは、細菌を使わない方式を採用しているのが特徴。そのほかにも、面積効率が良く、従来よりも狭い土地で陸上養殖を実現できる、生物ろ過槽を使わないためメンテナンスが容易、1水槽当たりの魚の密度をより高くしての養殖が可能などのメリットを持つ。

 今後は、ハタ類2種を養殖できるシステムの提供を開始し、順次対象魚種を拡大していく計画。種苗から成魚の出荷までトータルでサポートする。また、魚の異常検知の実現に向けNTTの研究所と共同で研究を進めるほか、魚類を養殖生産するNTTグリーン&フードなど、関連するNTTグループ各社と連携し、新たなサプライチェーンを構築することで水産業の効率化・付加価値向上を目指す。

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