2024年に人気を博したAIツールトップ10–“圧倒的勝者”に続くものは?

今回は「2024年に人気を博したAIツールトップ10–“圧倒的勝者”に続くものは?」についてご紹介します。

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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 テクノロジー業界での人気を測るのは難しい。筆者はプログラミング言語の人気について議論する際、このことについて長々と語ってきた。結局のところ、人気を測る上で何を基準とするか、その評価基準が分析を行う人々にとってどの程度利用可能なのかということに行き着く。

 AIに関しては、スタンドアロンで提供されるほか、ほかの製品に組み込まれる場合もあるので、評価はより難しい。例えば、「Photoshop」の塗りつぶしツールは人気があるが、AIツールの公開指標には表示されない。

 ウェブ検索、会話、言及に基づいてトレンドを分析する米国企業のExploding Topicsは最近、AIツールの人気を判断するという課題に挑戦した。同社のアプローチは、2種類のウェブ分析プラットフォーム「Semrush」「Similarweb」からデータを収集し、20種類のツールにおける総トラフィック量を計算するというものだった。

 8月に収集されたこのデータは、「ChatGPT」が依然として市場を席巻していることから、2024年全体のパフォーマンスを示しているといえる。

 市場シェアから見る、AIのパフォーマンスリーダー上位10社を見てみよう。上の図が示すように、トップ5から外れるとシェア数は急速に減少する。

 ChatGPTは、言うまでもなく生成AIサービスの元祖だ。依然としてさまざまな側面で最高であり、その背景には膨大な投資やサービス提供による資金の増加がある。OpenAIはつい最近、テキストを音声に変換するアプリケーション「Sora Turbo」と月額200ドル(約3万円)のプラン「ChatGPT Pro」を発表した。

 人気のウェブベース画像編集/マーケティングツール「Canva」は、テンプレートの自動生成、背景の除去、各種SNSのフォーマットに合わせた自動リサイズ、コンテンツの提案、テキストから画像の生成など、AI機能に注力している。

 「DeepL」は33言語に対応するオンライン翻訳サービスで、AIによる編集機能ではPDF、Word文書、PowerPointのスライドといったファイルの翻訳も可能。同社は、幅広いアプリケーションに統合できる「言語AIプラットフォーム」として、自社サービスをアピールしている。

 「Google Gemini」は、「Gemini 2.0」提供の一環として、一連のアップグレードを完了したばかりだ。筆者のプログラミングテストでは、この製品はそれほど良い結果を出していないが、GoogleとAlphabetの最高経営責任者(CEO)であるSundar Pichai氏は、「当社の『AIによる概要』は現在、10億人のユーザーにリーチしている」と報告した。これらの指標はSemrushやSimilarwebでは測定できず、それゆえにPichai氏のアピールを踏まえると、シェア数は予想よりも低いのかもしれない。

 「Character.AI」は、ユーザーが特定の性格を持つチャットボットを作成できるようにしている。しかし同プラットフォームは、許可する物事や、人々が仮想キャラクターに対して試みたことについて、物議を醸している。

 「Remove.bg」は、画像から背景を削除する。「iOS」や「macOS」、Photoshopなど多くのアプリが背景削除機能を搭載しているが、このシンプルなウェブアプリは非常に高品質な背景削除機能を備えており、背景のぼかしや新しい背景の追加も可能だ。有料サービスだが、現在多くの基本的なOS機能に背景削除が追加され始めているので、おそらく2025年中には市場シェアが低下すると予想される。

 「JanitorAI」もキャラクタージェネレーターだが、こちらはキャラクターの性格描写よりもオンラインロールプレイングに重点を置いている。ログインしないとサイトの内容はあまり分からないが、公開されている最近のアクティビティーページを見ると、ユーザーの多くはアニメスタイルのキャラクターを作成しているようだ。

 「QuillBot」は、オンラインのライティングアシスタントと称し、文法チェッカー、盗用チェッカー、AI検出器、言い換え、要約、引用生成、翻訳、そして本質的にはAIを搭載したワードプロセッサーである「Flow」など、さまざまなツールを提供している。筆者がAI検出器の比較テストでQuillBotを試したところ、正確性のスコアは80%だった。

 「Grammarly」は最近の生成AIブームよりもかなり前から存在しており、2009年にウクライナのキーウ(キエフ)で、学生向けの文法とスペルをチェックするサブスクリプションサービスとして提供された。同サービスは現在、スペル、文法、トーン、スタイルを確認・提案し、盗用の可能性がある場合は警告するライティングアシスタントである。われわれはGrammarlyのベータ版AI検出機能をテストしたが、精度は40%にとどまり、あまりうまく機能しなかった。

 「Claude」チャットボットを開発するAnthropicは、多くの大規模な取引を行っている。同社は、Amazonから40億ドルの投資を受けた(「Remarkable Alexa」に採用の方針)ほか、Googleから20億ドルの投資、「Slack」との統合も果たしている。とはいえ、筆者のプログラミングテストにおいて、Claudeの「3.5 Sonnet」版はそれほど良い結果を出さなかった。

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