「ChatGPT」、「キャンバス」機能を強化–「o1」モデルの統合で
今回は「「ChatGPT」、「キャンバス」機能を強化–「o1」モデルの統合で」についてご紹介します。
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「ChatGPT」の最適な利用方法の1つは、共同編集ツールとしてこのチャットボットの知能を活用し、自分が書いた文章を推敲(すいこう)したり改善したりすることだ。この機能が2024年10月に登場して以来、ChatGPTは素晴らしいライティングツールとなっている。だが、コーディング作業に関しては、最適なツールとは言えない状況が今まで続いていた。
OpenAIは米国時間1月24日、期待の大きかった複数の機能をChatGPTの「canvas」(キャンバス)に追加したと発表した。中でも重要なのは、o1モデルとの統合だ。OpenAIが開発した最も高度な大規模言語モデル(LLM)であるo1は、プロンプトを通じた論理的思考に多くの時間をかけ、より正確な結果を返してくれるため、STEM(科学・技術・工学・数学)関連のタスクに適している。
したがって、キャンバスとo1の組み合わせは、コーディング作業にとって理想的なアシスタントとなるはずだ。キャンバスが左右に分割されたインターフェース(左がチャット画面で右がエディター画面)というメリットを提供し、o1がOpenAIの最も高度な論理的思考能力を活用することで、より優れたコーディング支援が可能になる。
o1でキャンバスを利用するには、ChatGPT画面の左上隅にあるモデル選択メニューで「ChatGPT o1」を選択してから、テキストボックスの下にある小さなツールアイコンをクリックするか、「/canvas」というコマンドをテキストボックスに入力すればいい。
また、キャンバスをさらに理想的なコーディング支援ツールにするため、OpenAIは「React」コードと「HTML」コードをレンダリングしてキャンバスに表示できる機能も追加した。おかげで、開発者はコードがどう表示されるかをその場ですぐに確認し、コーディングの効率を高めることができる。
いずれの機能も段階的に提供される予定で、有料プラン(「ChatGPT Plus」「ChatGPT Pro」「ChatGPT Team」)の加入者と無料ユーザーには24日から、「ChatGPT Enterprise」と「ChatGPT Edu」のユーザーには今後数週間のうちに提供される。本記事の執筆時点で、ChatGPT Plusユーザーである筆者はこれらの機能にアクセスできた。
コーディング支援以外では、「macOS」版のデスクトップアプリでもキャンバスが完全に利用できるようになった。この機能は、加入プランに関係なく、macOS版デスクトップアプリの全ユーザーが利用できる。このデスクトップアプリでは、キーボードショートカットを使ってチャットボットを素早く呼び出したり、ディスプレイに表示されたコンテンツについてChatGPTからアドバイスしてもらったりもできる。アプリをダウンロードするには、こちらのリンクをクリックして、「macOS版のダウンロード」をクリックすればいい。