NEC、ヘルスケア領域での「リハビリ×AI技術」などを発表
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NECは3月13日、ヘルスケア事業に関する説明会を開催した。「リハビリ×AI技術」などこの領域における同社の取り組みなどを発表した。
説明会に登壇したバイオメトリクス研究所長の宮川伸也氏は、「社会価値の創造を突き詰めると、人を豊かにすることにたどり着く。その一つの要素が健康だ。NECが持つAI技術をヘルスケア領域に活用することは、NECがこの領域に取り組む意義」と述べた。NECは、ヘルスケア・ライフサイエンス領域で「lives as you あなたを知り、あなたらしく選ぶ」をコンセプトに掲げて事業を展開。2030年度に事業価値で5000億円を目指している。
ヘルスケア事業では、電子カルテを中心とした医療DX、健康増進サービスの「FonesVisuas」、ライフサイエンス事業では、AI創薬、がん最適治療法選択支援などを提供している。
宮川氏は、「両事業に共通しているのはデータの分析。NECが持つ生成AIや画像解析、グラフ解析の技術などを駆使している。ヘルスケア領では、健康状態に関するデータを日常的、長期的に収集し、それを徹底的に分析することで、病気の早期発見や予防医療に生かす。これにより、意識することなく健康でいられる未来を目指している」と述べる。
NECは、認識、分析を中心にした技術群の研究開発に取り組み、検査や認識にとどまらず治療や予防へと発展させ、個々人に応じて最適で効果的なケアの提供に取り組んでいるという。「昨今では、生活習慣病に加えて老年症候群にも注目が集まり、低下した機能の回復が求められ、リハビリテーションがより重要になっている。腰痛などの運動器、脳梗塞などの脳血管への対応が全体の8割を占め、いずれも重症化すれば、病院や施設で治療を受け、在宅で機能回復を図ることになる。効果を生むには、ここで正しいケアを継続することが重要だ。日常のリハビリテーションをAIにより支える研究開発を進めている」(宮川氏)
また、研究成果の事業化に注力していることに言及した。宮川氏によれば、特にヘルスケア領域では、研究成果を市場に出し、そこからフィードバックを得て改良を加えるというサイクルを速く回している。「研究所、事業部一体で活動し、市場の声や課題を捉えながら改善する。研究計画も柔軟に組み替えながらアジャイルに推進している」(同氏)という。