AWS、MariaDBの最上位スポンサーになったと発表。なぜMariaDBの大口スポンサーに?
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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Amazon Web Services(AWS)は、オープンソースとして開発されているリレーショナルデータベース「MariaDB」の最上位スポンサーとなるダイアモンドスポンサーになったことを明らかにしました。
AWS is now the first diamond sponsor of the MariaDB Foundation @mariadb_org AWS engineers are significant contributors to the #opensource databases that our managed services are built on and that our customers depend on. Read more: https://t.co/VWzxIQzdPK #AWSCloud pic.twitter.com/97va28nHKl
— AWS Open Source (@AWSOpen) October 4, 2023
MariaDBはMySQLから派生したリレーショナルデータベースで、2009年に最初のバージョンが登場しました。
開発はMariaDB Foundationが主導しており、MariaDB社がオープンソースを基に商用製品として販売していることがよく知られています。
AWSもまた、MariaDBを用いたマネージドサービス「Amazon RDS for MariaDB」を提供しています。
AWSが最上位のダイアモンドスポンサーに
これまでMariaDBの最上位スポンサーはMariaDB FoundationのプラチナスポンサーであるMariaDB社でした。しかし今回AWSは、プラチナスポンサーよりもさらに上位の、しかもMariaDB Foundationにとって最初の最上位スポンサーであるダイアモンドスポンサーとなりました。
下記はMariaDB Foundationのスポンサー紹介ページの一部です。
下記が10月12日時点での、MariaDB Foundationの主要なスポンサー企業です。数カ月前までマイクロソフトのロゴがここに並んでいたはずですが、どうやらスポンサーを降りてしまったようです。
AWSがこのように特定のオープンソースのプロジェクトに対して大口のスポンサーとなって支援を表明することは珍しいことといえます。
AWSはなぜMariaDBのダイアモンドスポンサーになったのか?
Amazon RDSで提供しているデータベースマネージドサービスとして、MariaDBが例えばMySQLやPostgreSQLと比べて重要なサービスであるようには思えず、なぜ同社がMariaDBのダイアモンドスポンサーとなったのか、不思議な感じがします。
理由を邪推するとすれば、現時点でその可能性はほとんどないと思われますが、例えば今後オラクルがHashiCorpのようにMySQLのライセンスを変更して、マネージドサービスの提供ができなくなったとしたら、Amazon RDSやAmazon Auroraなどを抱えるAWSのデータベースサービスにとって影響は甚大です。
万が一に備えて、そうならないようにMySQLの開発元であるオラクルに何らかの働きかけをしようにも、おそらくオラクルはそういう働きかけが有効な組織ではなさそうであることは衆目の一致するところでしょう。
だとすれば、MySQLから派生したMariaDBには保険としてAWSからの影響力を発揮できるようにしておく。そのためには大口のスポンサーになることが近道であったと、そう考えるのは想像力を働かせすぎでしょうか。