ビジネスとデジタルの両軸で企業を変革–B&DXが設立
今回は「ビジネスとデジタルの両軸で企業を変革–B&DXが設立」についてご紹介します。
関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
コンサルティング企業のB&DXは1月28日、オンラインで設立記者会見を開催した。アビームコンサルティング 執行役員や経営改革部門責任者を務めた安部慶喜氏が創業し、代表取締役社長を務める。ビジネスとデジタルの両軸による企業変革を支援していく。
安部氏は、大学院を卒業後、約20年にわたってアビームコンサルティングで経営変革や組織変革、業務変革、働き方変革など「変革」にまつわるプロジェクトを担当してきたという。この中では、例えば、働き方改革でRPA(ロボティックプロセスオートメーション)やAI-OCR(人工知能技術を用いた光学文字認識)などのITツールを利用する機会も多いが、近年になってITを伴う変革が「デジタルトランスフォーメーション(DX)」と称されるようになったとする。
一方で同氏は、幾多のプロジェクト経験から日本企業がDXを成功させられない状況を痛感していたという。その理由に、(1)ITツール導入がDXの認識になり人や文化、ルール、制度などが伴わない、(2)部内の取り組みにとどまり全社規模にならない、(3)経営層や幹部層が意識を変えられない――があるという。
2020年はコロナ禍で危機に直面した多くの企業が変革に踏み切るか否かを突き付けられ、変革に積極的な企業と消極的な企業に二極化していると安部氏。また、「アビームコンサルティングは大企業であり大きな変革のプロジェクトに取り組むことができるが、大企業では難しいという部分も少なくない。顧客とともに変革に取り組みたいとの思いから独立と起業を決心した」と話す。
同社が手掛ける変革のテーマは、「戦略・経営管理」「組織・人」「業務プロセス・バリューチェーン」「デジタルテクノロジー」など。安部氏は、「個社対応にとどまらず市場を先取りすることで獲得したスキルやノウハウをいち早く体系化し業界や社会に還元する仕組みを作りたい。工数と単価ベースの典型的なコンサルティングビジネスではなく、サブスクリプションのようなビジネスモデルに挑戦したい」と話した。経営の柔軟性を確保する狙いから資本も含めて完全に独立した体制で同社を経営するという。
社名の「B&DX」は「Business」と「Digital」の両軸で「Transform(X)」するという経営理念を反映させた。経営目標では、設立初年度に社員50人体制(設立時は30人)で顧客数30社、3年後に200人体制で1000社以上の獲得を掲げる。安部氏は、「1社でも多く変革が成し遂げられるよう尽力したい」と意気込みを語った。