高速道を手放しで トヨタの自動運転試乗 レベル2「ミライ」
今回は「高速道を手放しで トヨタの自動運転試乗 レベル2「ミライ」」についてご紹介します。
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トヨタ自動車の高度運転支援システム「アドバンストドライブ」の搭載車の報道陣向け試乗会が東京都などで開かれた。人工知能(AI)を活用してさまざまな状況を予測し、購入後も車載ソフトウエアの自動更新で性能を改善できるのがシステムの特徴だ。自動運転の普及に向けた「試金石」となる技術を体感した。
システムはドライバーの監視の下、高速道路でハンドルやアクセル、ブレーキの操作を支援し、車間維持や車線変更、追い越しなどができる。5段階ある自動運転の「レベル2」の技術に相当する。
記者が試乗したのは、燃料電池車「ミライ」。2020年12月に発売された新型ミライにはこのシステムが搭載されていなかったが、先代と比べ航続距離が約650kmから約850kmに拡大するなど性能が向上した。販売台数は21年2月末の時点で既に約1200台に達したという。
東京都文京区のトヨタ東京本社から、まずは箱崎パーキングエリアへ向かった。水素で走る車両の中は静かで、加速もなめらかだ。いよいよ首都高へ。ハンドル右側のスイッチをオンにしてシステムが作動すると、メーターの色がグレーから青に変わり、手放しで車間維持ができるようになった。
前方や隣車線の車との位置関係や「しばらく道なりです」といったメッセージの表示もありがたい。前方の車が遅いと、システムが追い越しを提案し、ウインカー操作だけで車線変更ができた。
高速に合流しようとする車両を検知すると、目立つようメーターにオレンジ色で表示。減速し、スペースを譲る「気配り」にも感心させられた。
晴天にも恵まれ、レインボーブリッジなどを通るドライブは快適だったが、システムに依存するのは危険だ。あくまでも主体はドライバーで、システムが要請すれば、ただちにハンドルなどの操作をしなければならない。
システムは、都市間での長時間移動で本領を発揮しそうだ。新型コロナウイルス感染防止のため、電車やバスを避けて出張や帰省をするドライバーの疲労軽減への貢献が期待される。
通信機能を使い、販売店などに持ち込まなくても機能の拡充や修正ができる。車両から撮影した画像などを収集、分析し必要な機能を随時提供する。
システム搭載車の価格はミライが845万円から、高級ブランド「レクサス」の「LS」は1632万円から。先端技術を搭載した高級車とはいえ、庶民に手が届くよう安価に「更新」してほしい。(宇野貴文)
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