アルペン、システム内製化を推進する業務基盤に「kintone」採用
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アルペンは、システム内製化を推進する業務プラットフォームとしてサイボウズの「kintone(キントーン)」を採用した。サイボウズが発表した。
kintoneは、業務アプリ開発プラットフォームとして、営業の案件管理、顧客からの問い合わせ履歴やクレーム対応の管理、プロジェクトの進展やタスクの管理、従業員の業務日報などユーザーの用途に合わせた業務アプリを作成できる。ノーコード/ローコードでスピーディーにシステムを作成し、運用しながら機能改修を行える。
アルペンは、今回の導入でシステムの内製化が促進され、短期間かつ低コストでシステムを構築できるようになった。kintoneを使用した受注管理システムでは、予約購入品の自宅受け取りの仕組みと、電子商取引(EC)サイトの「アルペンPayPayモール店」で購入した商品の店頭受け取りの仕組みを2カ月、5人/月程度で構築している。
アルペンでは、2021年に「ゴルフ5プレステージ」業態で、クラブフィッティングの結果や購買履歴、接客の記録といった全ての顧客情報を電子カルテ化し、日々の接客に生かすための顧客関係管理(CRM)システムをkintoneで構築。ゴルフ5プレステージは、同社が展開する日本最大級のゴルフ専門店「ゴルフ5」から派生し、カスタムフィッティングを特徴とする業態になる。
現在は、店舗で立ち上げる新たなサービスの大部分が、情報システム担当者によるkintoneの基本機能で内製構築されるようになった。2022年2月には、OMO(Online Merges with Offline)施策の一環として、全国の店舗で使用する販売時点システム(POS)とEC系基幹システムをつなぐ受注管理システムをkintoneで構築し、BOPIS(Buy Online Pick-up In Store)を実現している。
同システムは、億単位のビッグデータを蓄積する基幹系システムや800万人の顧客情報を取り扱う会員管理システムとの接続機能を外部委託で構築し、kintoneの標準機能をベースに作成しアプリに組み込んだ。これにより数千万円かけてフルスクラッチで構築するような従来の基幹系システムとほぼ同等の機能を、低コストかつ短納期で構築できたという。
同社は、kintoneの運用開始時には必要な機能だけを実装してローンチし、実際の業務や希望に応じて順次システムや機能をアップデートしていくという方法にしている。例えばグループ史上最大の旗艦店「Alpen TOKYO」(2022年4月1日オープン)では、短期間に必要なシステムをkintoneで構築。また、顧客が持ち込んだアウトドア用品の品名や使用状態などから査定金額を算出する中古買取システムについても、情報システム部の担当者が、ほぼkintoneの基本機能のみで構想着手からわずか2カ月でローンチした。