ゼットスケーラー、300以上の新機能を順次提供–AIや機械学習など活用
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ゼットスケーラーは7月26日、セキュリティクラウド「Zero Trust Exchange」に人工知能(AI)と機械学習を活用した新機能を追加し、同日付で日本国内での提供を開始すると発表した。併せて、統合型クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム(CNAPP:Cloud-Native Applicaiton Protection Platform)機能を提供する新ソリューション「Posture Control」も発表した。
日本地域担当カントリーマネージャーのRavi Garudadri氏は会見で、Zero Trust Exchangeを「ユーザー、ワークロード、IoT/OTデバイスを保護する、統合されたクラウドアーキテクチャー」だと説明。「ビジネスリスクやコスト&複雑性を低減し、従業員のエクスペリエンスを向上させることで、セキュアなデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる」ことに寄与するとした。
さらに同氏は、日本企業のDXの取り組みでは、従業員を直接クラウドに接続させる例はまだ少ないと指摘する。「プライベートクラウドやデータセンターにまず集約し、そこからパブリッククラウドにアクセスする形にしていることが多いため、レイテンシー(遅延)が増大し、ユーザー体験が劣化してしまう」という。
Garudadri氏によると、同社はクラウドプロバイダーやデータセンター、SaaS、アイデンティティー管理、セキュリティ運用、エンドポイント保護/管理、ブランチルーター/SD-WANといった各分野のリーダー企業と連携して「総合的なゼロトラストのエコシステム」を提供している。また、「レガシーからの脱却やクラウド移行など、お客さまのインフラ移行を長期にわたり支援する」と語った。
続いて、エバンジェリスト&アーキテクトの高岡隆佳氏が製品とソリューションの最新動向を紹介した。同氏は「秋までに順次300以上の新機能がリリースされる」としており、網羅的な説明は行われなかったが、主なポイントとして「AIによるサイバーセキュリティ強化」と「マルチクラウドの自動操縦」の2点を挙げた。
AIによるサイバーセキュリティ強化には、「AIを活用したフィッシング対策」「AIを活用したセグメンテーション」「リスクに基づく自律的なポリシーエンジン」「AIベースの根本原因分析」などが含まれる。また、マルチクラウドの自動操縦では、「マルチクラウド態勢管理」「IaC(Infrastructure as Code)セキュリティ」「ワークロード間の通信保護」などが含まれる。
同氏はこうしたアップデートの背景にある考え方として、「公開されているリソースを適切な形/隙のない形で安心安全に使える環境を作る」とし、従来の仮想私設網(VPN)などに見られるような「いわゆる土管延伸の世界ではなく、全ての通信を柔軟かつ俊敏に遅延なく処理していく」とした。その上で、「AIを活用したリスクへのアプローチ」と「自動化」が今回のアップデートの柱になっていることを改めて強調した。