.NET 8 Preview 6リリース。iOSをターゲットにしたコンパイラ「Native AOT for iOS」が登場
今回は「.NET 8 Preview 6リリース。iOSをターゲットにしたコンパイラ「Native AOT for iOS」が登場」についてご紹介します。
関連ワード (事前、偶数、改善等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
マイクロソフトは、同社がオープンソースで開発するアプリケーションフレームワーク「.NET 8 Preview 6」のリリースを発表しました。
新機能として、iOSをターゲットにネイティブバイナリを生成するコンパイラ「Native AOT for iOS」が搭載されています。
Announcing @dotnet 8 Preview 6
Details: https://t.co/I7pzRvS4vd
// @justinchronicle#dotnet #dotnetdevelopers pic.twitter.com/mxnH8Zmh0s— .NET Developers (@dotnet__news) July 12, 2023
.NETは、マイクロソフトがWindows用のアプリケーションフレームワークとして開発してきた「.NET Framework」と、オープンソースとして開発を開始した「.NET Core」フレームワーク、モバイル向けの「Xamarin」を統合し、WindowsやMacなどのデスクトップアプリケーションからiOSやAndroidに対応したモバイルアプリケーション、Linuxに対応したクラウドネイティブなアプリケーション、ゲーム、IoTなど、あらゆるアプリケーションを包括的にカバーするフレームワークです。
マイクロソフトは毎年11月に.NETのメジャーバージョンアップを行っており、そのうち偶数バージョンがLTS(Long Term Support:長期サポート)版となります。そのため「.NET 8」は次のLTS版として11月に正式リリース予定です。
Native AOT for iOSコンパイラが登場
マイクロソフトは昨年(2022年)11月にリリースされた.NET 7で、はじめてコンパイルによってスタンドアロンで実行可能なネイティブバイナリを生成する事前コンパイラを搭載しました。
ただし.NET 7に搭載された事前コンパイラはコンソール用アプリの生成にのみ対応していました。
参考:マイクロソフト「.NET 7」正式リリース。パフォーマンス改善、Linux対応向上、コンテナ生成、ネイティブコンパイラ搭載など新機能
今回.NET 8 Preview 6の新機能として搭載された、iOSをターゲットにネイティブバイナリを生成するコンパイラ「Native AOT for iOS」は、.NETによるiOSアプリケーションと、クロスプラットフォームのユーザーインターフェイスを実現するライブラリである.NET MAUIを用いたiOSアプリケーションに対応し、GUIを持つiOSアプリケーションを生成可能となっています。
現時点でこのコンパイラはオプトインとなっており、引き続きMonoのランタイムを利用したアプリケーションの生成も可能です。
同社の発表では、Native AOT for iOSにより生成したアプリケーションのサイズはMonoのランタイムを利用した場合よりも40%程度コンパクトになっていると説明されています。