「Linux」のbashスクリプトとは–簡単なスクリプトを作成してみる
今回は「「Linux」のbashスクリプトとは–簡単なスクリプトを作成してみる」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
筆者は長年にわたってLinuxを使用しており、このオープンソースOSで想像しうるほぼすべてのことを実行してきた。初期の頃から習得する必要があったことの1つは、bashスクリプトを作成することだった。Linuxを最初に使い始めたとき、筆者の所有していた33.6kモデムは頻繁に接続が途切れていた。この問題を回避するために、接続を監視するbashスクリプトを作成する必要があった。このスクリプトは、筆者がオフラインであることを検出すると、再接続を試みる機能を備えていた。
ありがたいことに、もうそのような小技を駆使する必要はない。実際のところ、現在のLinuxは非常にユーザーフレンドリーなので、bashスクリプトの作成が必要になることはめったにない。それでも、手元にあると便利な機能であることに変わりはない。
bashスクリプトは、ユーザーが作成できる非常に小規模なアプリケーションと考えてほしい。bashスクリプトはLinuxコマンドで構成される。bashスクリプトを作成すると、バックアップの作成、変数の設定、アプリケーションの起動、特定のディレクトリーへの移動、ファイルの作成など、ほぼどんなことでも実行可能だ。実際に、ほんの少しの創造性さえあれば、bashスクリプトの可能性は無限大である。
ただし、bashスクリプトは単なるスクリプトに過ぎないことを覚えておいてほしい。bashスクリプトはGUIアプリケーションではなく、スクリプトの作成プロセスを順を追って指示してくれるGUIアプリケーションも存在しない。換言すると、bashスクリプトの作成は、ワードプロセッサーやウェブブラウザー、電子メールクライアントを使用することよりも少し高度な作業である。
とはいえ、上級ユーザーでなければ、bashスクリプトを扱えないわけではない。bashスクリプトが極めて複雑になることがあるのは事実だが、非常にシンプルなものから学習していくことも可能だ。
本記事では、2種類のbashスクリプトの作成方法を説明する。最初におなじみの「Hello, World!」を実行し、次にディレクトリーをバックアップするbashスクリプトを作成する。
準備はいいだろうか。それでは、具体的な説明に移ろう。
必要なもの:これに必要なのは、実行中のLinuxインスタンスだけだ。bashスクリプトはすべてのディストリビューションでサポートされているので、使用するディストリビューションは何でも構わない。準備ができたら、実際にbashスクリプトを作成してみよう。
最初に、デスクトップメニュー内にあるターミナルウィンドウを開く。
最初のスクリプトファイルはhello_world.shという名前だ。以下のコマンドを実行して、このファイルを作成する。
すべてのbashスクリプトは以下の行で始まる。
スクリプトの2行目はHello, World!の部分だ。まず、次のコマンドの役割を説明するコメントを追加する。これは以下のようになる。
最後に、bashスクリプトのコマンドは、echoコマンドを以下のように使用する。
すべてをまとめると、以下のようになる。