物流事業のNRS、「SAP S/4HANA Cloud」で管理会計・グループ会計を強化
今回は「物流事業のNRS、「SAP S/4HANA Cloud」で管理会計・グループ会計を強化」についてご紹介します。
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SAPジャパンとクレスコ・イー・ソリューション(CeS)は、NRSが、管理会計・グループ会計の強化に向けて「SAP S/4HANA Cloud」および「SAP Analytics Cloud」を導入したと発表した。システムの導入・構築については、CeSが担当した。
NRSは、化学品・危険物物流のリーディングカンパニーとして、国内外における危険物の輸送や保管、輸送容器のリース・販売に至るまで、多岐にわたって事業を展開している。
新システムにより、グループ各社の業務プロセスが標準化され、業務効率の向上が実現した。月次決算の締めが従来の8営業日から7営業日へと短縮され、連結決算が早期化されたことにより経営層への報告も早くなった。迅速なデータ分析が可能となり、経営判断のスピード化しているという。
また、SAP Analytics Cloudの導入により予実分析が自動化されたことで、経理部門は集計作業から解放され、各事業部門に向けて速やかに情報を提供できるようになった。
NRSではこれまで、顧客別の粗利を正しく把握する仕組みがなく、予実管理も手作業がベースであったため、タイムリーなアクションが難しいという課題があった。そこで同社は、コスト、安定性、保守、そして化学業界におけるマーケットシェアの高さを評価して今回の導入を決めた。
導入作業は2020年5月に開始し、まずは国内拠点への導入を優先し、2021年10月に国内拠点10社で本稼働をスタートさせた。海外拠点への導入については、国内の導入と並行しながら2021年10月に本格的な開発を開始している。その後グループ共通基盤をロールアウトする形で開発期間の短縮を図り、2022年10月に海外拠点12社で本稼働を開始した。
今後、NRSでは勘定科目などのマスターが統一されたメリットを生かし、物流システムや倉庫管理システム、通関システムなどの非財務系システムと連携させ、同一のデータを利活用しながら経営にフィードバックすることを構想している。