八十二銀行、融資先の支援タイミングをAIで早期検知–予測モデルの構築/運用を内製化
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八十二銀行(長野市)は、人工知能/機械学習(AI/ML)を自動化するクラウド基盤「DataRobot AI Cloud」を導入し、7月8日に本格稼働を開始する「業況変化予測AI」のモデル構築と運用を内製化した。同プラットホームを提供したDataRobotが7月7日に発表した。
業況変化予測AIは、融資先企業へ支援するタイミングを早期に検知するAI。このAI構築により、属人化したルールベースによる審査などの膨大な工数を省き、財務諸表の公開時期などのタイミングで行っていた顧客支援を、顧客が必要とするタイミングに合わせて迅速に対応することが可能になるという。
今回の構築/運用では、最適な予測モデルを自動で生成する「DataRobot AutoML」を用いて、信頼性の高いAIモデルを作成。さらに、継続性のあるAI運用を実現する「DataRobot MLOps」を導入し、稼働しているモデルを全て一元的に運用、監視、管理できる体制を整えた。これにより、データの経年変化や精度劣化などによる異常時にはアラートを発出するなど、常に最新の経済環境の変化に対応したAIモデルの運用をしていくという。
また、今回のAIモデル構築には、同行の顧客における口座や出入金記録、財務諸表など700項目のデータを匿名化して活用しており、県内企業の特徴を的確に捉え、予測精度の向上につなげている。
八十二銀行では、業況変化予測AIモデルの構築/運用を担当するメンバーを中心に、7月1日付でシステム部内にAI推進チームを新発足している。他の業務におけるAIの導入や活用を見据えたAI推進の体制強化も進めているという。