HashiCorp、「Terraform Cloud」で「Streamlined Run Task Reviews」機能を一般提供
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HashiCorpは米国時間9月29日、「Streamlined Run Task Reviews」機能の一般提供を発表した。
Streamlined Run Task Reviewsは、重要な情報を「Terraform Cloud」で提供することでrun taskの評価を加速する。現在、「Palo Alto Prisma Cloud」のTerraform Cloud向けrun taskで利用できる。
「Run Tasks」機能は、Terraform Cloudのワークスペース内にサードパーティー製ツールやサービスを直接統合することを可能にする。コスト、セキュリティ、コンプライアンスの管理、カスタムロジックによるワーフクローの強化といった幅広いオペレーションの実行に使われる。
Terraform Cloudがランの適切な段階に達すると、関連する全てのrun taskがトリガーされ、ユーザーはランに関連した情報をコールバックリクエスト経由で受け取る。これには、簡単なメッセージと、run taskの評価に関する包括的な詳細情報へのアクセスを可能にする外部URLが含まれる。
このアプローチで問題なのは、Terraformの全利用者がこのURLにアクセスして、run taskの評価に関する詳細を閲覧できることが前提になっていることだという。しかし、このようなケースが常に起こるわけではなく、多くの大組織の場合、ガバナンスへの対応、リスクの管理、コンプライアンスの確保に使われるサードパーティーツールやサービスは特定グループのユーザーに限定されているとHashiCorpは述べる。
そのため、アプリケーション開発者は、失敗したrun taskの評価に遭遇しつつも、問題の解決に必要なコンテキストを提供する外部アプリケーションにアクセスできないという事態に陥ることになるという。開発者は、詳細情報へのアクセスを得るために助けが必要となるが、これは、コンプライアンスチームにとって作業を増加させる結果となり、全体的な効率の低下と遅延に結びつく可能性を生じさせる。さらに、開発者がアクセスを得たとしても、このコンテキストの切り替えにより、レビュープロセスに時間と労力を増やすことになるという。
Streamlined Run Task Reviewsは、run taskの評価がTerraform Cloud内で表示される方法を改善し、提供される情報量を増やす。構造化された形式での表示が可能となるため、アプリを離れることなく迅速にリソース違反を特定し、障害の深刻度を理解し、Terraformの構成を修正すること支援する。
これにより、Terraformユーザーはリソース違反の特定と失敗の背景の完全な理解が容易になることで可視性が向上する。また、Terraformユーザーを外部システムにリダイレクトしてrun taskの評価に関する詳細な情報を閲覧する必要をなくすことができるため効率性も改善されるとHashiCorpは説明する。