AWSジャパン、「Amazon Bedrock」を東京リージョンで提供–先行利用した2社の事例を紹介

今回は「AWSジャパン、「Amazon Bedrock」を東京リージョンで提供–先行利用した2社の事例を紹介」についてご紹介します。

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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSジャパン)は10月3日、Amazon Web Services(AWS)が提供する生成AIサービス「Amazon Bedrock」を東京リージョンで一般提供すると発表した。

 同日にはAmazon Bedrockに関する記者説明会を開催し、AWSで生成AIのバイスプレジデントを務めるVasi Philomin(ヴァシ・フィロミン)氏が同サービスの最新情報を説明。また、同サービスを先行利用した竹中工務店とKDDIの取り組みが紹介された。

 説明会の冒頭で、AWSジャパン 代表執行役員社長の長崎忠雄氏は「2023年は世界中がAIや機械学習、生成AIに席巻された年だった。特に生成AIは、デジタル社会において顧客体験を向上させるような、さまざまな可能性を秘めているテクノロジーだと感じている」と1年を振り返り、一般提供を開始したAmazon Bedrockに対しては「お客さまのビジネスの変革を進めることが可能になったということを大変うれしく思っている」と話した。

 Amazon Bedrockでは、顧客のデータを活用し、顧客の業務課題を解決するための生成AIアプリケーションをサーバーレスで迅速に構築する。Philomin氏は、同サービスが東京リージョンで提供されることで「金融や通信、医療といった企業の方々が、生成AIアプリケーションを構築し、データをローカルに使うことができる。そして、低遅延で顧客体験(CX)を提供できるようになる」と説明した。

 同サービスでは、顧客の業務用途に適した基盤モデルを選択できる。今回の説明会で紹介された基盤モデルは、AI21 labs「Jurassic-2」、Anthropic「Claude 2」、Cohere「COMMAND」、Meta AI「LLAMA 2」、Stability AI「Stable Diffusion XL」(SDXL)、Amazon「Amazon Titan」の6つだ。

 同氏はほかに、Amazon Bedrockにエージェント機能を追加した「Agents for Amazon Bedrock」やAIでコーディングを支援する「Amazon CodeWhisperer」、内部コードベースに基づいた組織固有の推奨コードを生成する「Amazon CodeWhisperer customization capability」を紹介。Agents for Amazon Bedrockはプレビュー段階にあり、Amazon CodeWhispererは既に一般提供を開始している。

 Amazon CodeWhisperer customization capabilityは、近日顧客へのプレビューを行う予定だとしている。これは、顧客企業のコードベースやリソースを活用して顧客の固有の要件に対応する。また、新しいCodeWhisperer Enterprise Tierの一部として顧客に提供するという。

 同氏は、日本の顧客企業がこれらのテクノロジーを活用し、生成AIのジャーニーを加速するための提言として「データ基盤への投資」「人材のスキルアップや投資」「ユースケースを考えて、生成AIの実証を行う」――の3つを挙げた。

 データ基盤への投資では、「データ戦略の立案や、プラットフォームでサイロ化されているデータの統合を行うことが求められる。また、ガバナンスツールの統合によりデータアクセスを制御できる」とした。人材への投資については、「生成AIのアプリやサービスが日本に浸透すると、問題解決などのスキルを身に付けることが重要になる。従業員がAIに関われる風土をつくるべきだ」と示唆した。

 そして生成AIの実証では、「テクノロジーを試して専門家からガイダンスを受けることで、企業は生成AIのジャーニーを加速できると考えている」とし、Amazon Bedrockを先行利用する竹中工務店 執行役員 デジタル室長 博士(工学)の岩下敬三氏とKDDI 執行役員 経営戦略本部長の門脇誠氏を壇上に招いた。

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