「ERNIE 4.0」は「GPT-4」に引けを取らない–バイドゥCEO

今回は「「ERNIE 4.0」は「GPT-4」に引けを取らない–バイドゥCEO」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 人工知能(AI)をめぐる激しい戦いが続いており、その戦況はめまぐるしく移り変わっている。そのような中、新たな名前が上位に躍り出てきた。ただし、その開発元の言葉を信じればの話だが。

 中国のGoogleと称されることも多い百度(バイドゥ)の共同創業者であり、最高経営責任者(CEO)でもあるRobin Li氏は、北京で開催された「Baidu World 2023」で、同社のAIチャットボット「ERNIE Bot」の最新バージョンは総合的な能力で「ChatGPT」に引けを取らないと語った。

 同氏はイベントの場で、最新のAIモデル「ERNIE 4.0」を搭載したERNIE Botに対していくつかの質問を投げかけたり、数学の問題を提示したり、格闘技を題材にした小説を書くよう頼んだりした。また同氏は、数枚のポスターや動画をその場で作成するようにも指示した。Li氏がOpenAIをライバル視しているのは、同氏が「ERNIEはどの観点から見ても『GPT-4』に劣ってはいない」と述べたことからも明らかだ。

 Li氏は6月、前バージョンである「ERNIE 3.5」の性能が、中国語処理を含む複数の分野において、ChatGPTを上回る成績を収めたと語り、その裏付けとして中国の全国紙の記事に触れた。その記事では、AIの性能を評価するために実施した「AGIEval」と「C-Eval」という2種類のベンチマークテストの結果が紹介されていた。それによると、ERNIE 3.5は「総合力」のスコアで「GPT-3.5」ベースのChatGPTを上回ったほか、複数の中国語のベンチマークでGPT-4を上回ったという。

 ERNIE BotがChatGPTよりも勝っているかどうかは、なぜ重要なのだろうか。AIが米国における日々の生活に浸透してきているように、中国の生活にも急速に浸透してきており、オンライン検索やファイル共有、職場での協業ツール、地図といった製品に利用されるようになってきている。

 AIがありとあらゆる場面で利用されるような未来が訪れるのは明白であり、職場への浸透が進むにつれ、企業は最先端を走り続けることが重要になってくる。要するに、各企業がより大きな成功を収めれば、国家経済全体にメリットがもたらされる結果になる。

 AIが一時の流行ではなく、その浸透に皆が適応していかなければならないのは明らかだ。しかし、誰が上手に活用していくのかについてはまだ明らかになっていない。

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