日本オラクルと両備システムズ、自治体システムのガバメントクラウド移行で協業
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日本オラクルは10月25日、両備システムズと自治体システムのガバメントクラウド移行で協業すると発表した。両備システムズは、岡山県を拠点に公共/医療/社会保障分野と民間企業向けの情報サービスを提供する企業。
同協業により両備システムズは、同社が提供する市区町村/保険者向け地域健康管理システムの最新版「健康かるてV8」を、ガバメントクラウドの一つに採択された「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)に対応させる。全国700以上の自治体で利用されている同システムのガバメントクラウド対応にOCIを加えることで、自治体領域における両社の提供価値を強化する。
両備システムズは、政府が推進する自治体システム標準化の一環として、ガバメントクラウドを自治体と共同利用する際の費用対効果について調査を実施。また、標準化に伴うガバメントクラウドの先行事業で得た知見を基に、健康かるてV8を開発した。OCIへの対応は2024年8月を予定している。今後、全国の自治体へ展開することで、2025年度末までに全自治体の標準準拠システムへの移行を支援する。両備システムズはOCIに加え、他社のクラウドサービスとも連携し、マルチクラウドでの提供を推進するという。
健康かるてV8では、「Oracle Database」の利用を前提にクラウド化することを計画しており、性能を担保しつつ安価にクラウドリフトすることが必須条件だった。OCI上であれば、Oracle DatabaseをPlatform as a Service(PaaS)として、高いパフォーマンスを維持しながら安価に利用できるため、移行先の一つとして選定したという。日本オラクルは今後、最適なアーキテクチャーの選定とコストの最適化を支援するとしている。
両備システムズ 執行役員 ヘルスケアソリューションカンパニー長の青木勉氏は「当社は日本オラクルとの協業により、自治体システムのガバメントクラウドへの移行を推進する。OCIによる高いコストパフォーマンス、高度なセキュリティ、基幹システムの円滑なクラウド移行が、この取り組みの成功に不可欠な要素だと考えている。健康かるてV8のOCI対応は、その性能を保ちつつコスト効率の良いクラウド化を実現するための重要なステップである。OCI上でのOracle Databaseの利用により、高いパフォーマンスと同時に経済的な運用が可能となり、システムの持続的な改善と拡大が可能となるだろう」とコメントしている。