インテル、「Core Ultra」と第5世代「Xeon」を正式発表–AI対応を強化
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Intelは米国時間12月14日午前、ニューヨーク市にあるNASDAQマーケットサイトで開催したイベント「AI Everywhere」で、最新のマイクロプロセッサーとしてクライアント向け「Core Ultra」とサーバー向けの第5世代「Xeon」を発表し、今後リリース予定の人工知能(AI)アクセラレーター「Intel Gaudi3」を披露した。
同社の最高経営責任者(CEO)Pat Gelsinger氏はAIについて、おそらく「過小評価」されており、ある時点で世界経済の3分の1を占めるようになる可能性が高いが、効率的に開発されなければ世界のエネルギーの4分の1以上を消費するおそれもあると述べた。
Intelによると、第5世代Xeon(開発コード名「Emerald Rapids」)は、前世代の「Sapphire Rapids」より性能が平均21%高く、電力効率も平均36%向上したという。
データセンター&AIグループ責任者のSandra Rivera氏は最新のXeonについて、プロセッシングコア64基を備えており、大規模言語モデル(LLM)の処理が23%高速化するなど、AIにおける性能向上を実現できると述べた。
Xeon搭載サーバーは、Ciscoやレノボなどのベンダーから2024年第1四半期より発売予定だ。
新しいPC用チップのCore Ultra(開発コード名「Meteor Lake」)は、Intelが「Intel 4」製造技術を用いて製造する初めてのクライアントコンピューティング用チップだ。同社はIntel 4について、前世代技術「Intel 7」と比べて1ワット当たりのパフォーマンスが20%高いと主張している。
Intelによると、Core Ultraは「過去40年間で最大のアーキテクチャ変革」を示すものだという。そうした変革の1つとして、ニューラルプロセッシングユニット(NPU)と呼ばれるAI専用アクセラレーターユニットを初めて搭載したことが挙げられる。
同社はNPUによって、「電力効率が前世代(のCoreチップ)の2.5倍という、新たな水準の電力効率のAIアクセラレーション」が実現すると説明している。
Core Ultra搭載のPCは同日から販売される。
Intelは、デモのエリアで、AIを活用してさまざまなAIアプリケーションを動かしているPCを紹介した。そのうちの1台では、オープンソースの画像編集プログラム「GIMP」で画像を生成していた。