独REHAU Industries、AIを活用した品質管理システムで品質異常を検出–富士通が技術支援
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富士通は、ドイツの建材・家具部品メーカーであるREHAU Industriesの部品製造工程において、AIを活用した品質管理システムによるエラー検出の実証実験に成功した。実証では99%以上の精度でエラーを検出できたという。
REHAU Industriesは2万種類に及ぶさまざまな色や柄、デザインのエッジバンドを世界中の複数の工場で生産している。エッジバンドは建設部材の切断面をカバーするために利用される厚さ0.5mm以上のプラスチック製木工用テープ。大型の押出成形機を使用して製造され、最後の工程でコイルに巻き束ねる。
同システムは、完成したエッジバンドの画像を学習させたAIモデルにより自動で確実にエラーを検出できる。また、常時監視を行い、ログを記録することで品質エラーの原因分析が可能だ。
これまでの品質管理では、生産ラインの作業者による目視での確認を行っていた。しかし全工程の確認作業は長時間にわたるため、1つの束の最初と最後、あるいは生産途中などランダムでの確認しか実施できなかった。また、高度かつ安定した生産ラインで工程管理を実施しているにもかかわらず、目視では検出できないエラーが発生するなど、継続的な品質管理上の問題も存在していた。
今回の実証の成果を受け、REHAU Industriesはシステムを本格導入していく予定だ。