TIS、決済ソリューション基盤に「Oracle Exadata Cloud@Customer」を導入

今回は「TIS、決済ソリューション基盤に「Oracle Exadata Cloud@Customer」を導入」についてご紹介します。

関連ワード (ITインフラ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 TISは、デジタル決済プラットフォーム「PAYCIERGE」の中核となる基幹システムのデータベース基盤として「Oracle Exadata Cloud@Customer」を導入した。2024年2月に稼働を始めている。日本オラクルが4月16日に発表した。

 TISはOracle Exadata Cloud@Customerのパフォーマンス検証で、従来の「Oracle Database」専用機と比較してSQLの処理が2倍から20倍におよぶ処理能力の向上を実証した。Oracle Exadata Cloud@Customerはオプションライセンスが自由に利用可能で、特に「Oracle Real Application Testing(RAT)」による、アプリケーションの非互換性調査や性能劣化確認が効率化されるとのこと。従来は2~3カ月かかっていたテスト工数が1週間に短縮され、開発生産性と品質が大幅に向上した。

 また「Oracle Database Vault」は、データベース管理者やインフラ担当者が顧客企業の業務データにアクセスしないように制限できるため、職務の分離を含むコンプライアンス要件に対応できるとしている。

 クレジットカードの基幹システムでは業務特性上、月次の請求確定処理のピークに合わせてデータベース基盤のCPUを用意し、それに応じたライセンス費用が必要だった。Oracle Exadata Cloud@CustomerではCPUコア数に応じた従量課金となっており、平常時はCPUコア数を抑え、バッチ処理などの高負荷時にのみオンラインでCPUコア数を拡張することで、コスト削減につながる。加えて、「Oracle Dynamic Scaling」により、CPU使用率に応じてCPUコア数の増減を自動化できるため、従来のCPU増設やCPUコア数の増加に要していた工数が削減される。

 Oracle Exadata Cloud@Customerのインフラストラクチャーは日本オラクルが管理するため、監視や管理が不要になり運用コストが削減される。また、四半期ごとのパッチや月次のセキュリティパッチが適用されるため、パッチの適用工数が従来比で大幅に削減される。インフラストラクチャーに対する管理工数が低減できるため、デジタルトランスフォーメーションなどの新規領域により注力することができるようになるという。

 TISは今後、Oracle Exadata Cloud@CustomerをPAYCIERGEの他のソリューションや大手カード会社のデータベース基盤として展開していく予定だ。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
「BitLocker」回復画面が表示される不具合–知っておくべき6つのこと
IT関連
2024-08-22 12:31
DXジャーニーマップとは何か–変革の船出に当たって携えるべき海図
IT関連
2022-02-17 08:49
医療法人高輪会、Blue Prismの「デジタルワーカー」導入–年間約2500時間を削減
IT関連
2021-04-16 18:42
画面に話しかけながら操作すると生成AIがRPAフローを自動生成する「Record with Copilot in Power Automate Desktop」がパブリックプレビュー
Microsoft
2024-09-24 17:36
LiDAR開発のQuanergy Systemsが1550億円の評価額でSPAC上場へ
ハードウェア
2021-06-24 14:47
「ChromeOS Flex」を試す–古いPCや「Mac」が快適に動作するChromeマシンに
IT関連
2022-08-06 08:54
個人投資家はどうすれば?–市場が恐れる中国景気減速とタリバンリスク
IT関連
2021-08-20 18:00
「Microsoft Teams」、主催者がチャットを無効にできる機能を追加
IT関連
2021-02-19 14:50
オンライン完結型ファクタリングを提供するOLTAが愛媛銀行・北日本銀行とそれぞれ共同事業を開始
フィンテック
2021-08-19 00:01
GitHub、「GitHub Copilot Extensions」発表–さまざまなツールを使ったワークフローを高速化
IT関連
2024-05-23 20:40
Amazon Aurora MySQLとAmazon Redshiftをニアリアルタイムに同期する「Amazon Aurora MySQL zero-ETL integration with Amazon Redshift」パブリックプレビュー
AWS
2023-07-04 12:10
モブプログラミングは、なぜ5人が1台のPCで仕事をしているのに生産的になれるのか(中編)。モブプログラミングの生みの親が解説するその理由と効果とは?
DevOps
2024-09-10 03:34
野村総合研究所、「Oracle Alloy」をデータセンターで稼働開始–最新のITサービスを顧客に提供
IT関連
2024-04-19 05:49
高配当利回り株で資産形成:次の景気後退はいつか?どう乗り切るか?(その1)
IT関連
2021-06-30 00:35