マイクロソフト、「Windows」向け「Copilot」を通常アプリ化
今回は「マイクロソフト、「Windows」向け「Copilot」を通常アプリ化」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Microsoftの人工知能(AI)アシスタント「Copilot」について、「Windows」向けのデザインの見直しが進められている。その目的は、同アシスタントへのアクセスと利便性の改善だ。現時点で、Windowsではサイドバーから「Copilot in Windows」を利用できるが、これが近く、サイズ変更や場所の移動が可能な、通常のWindowsアプリになる。これはMicrosoftが米国時間5月22日付のブログ記事で明らかにしたものだ。
この変更後、Copilotはタスクバーの中央にあるアイコンから起動される。通常のWindowsアプリになるので、ウィンドウの移動、サイズ変更、スナップも可能になる。これにより、利用効率が向上し、画面上でほかのウィンドウと共にマルチタスクで使うこともできるようになる。
現時点では、アイコンをクリックすると、Copilotの静的なサイドバーとして起動され、動かすことができない。そのため、他のアプリやウィンドウを開いている場合、このサイドバーにアクセスし、操作するだけでも一苦労だ。デフォルト設定では、画面のほかの場所をクリックすると消えてしまう。これを防ぐには、サイドバーの幅を変更して、ほかのウィンドウと並べて表示するしかなかった。
Microsoftはブログ記事で、「日々のワークフローにシームレスに統合し、AIを活用したアシスタントをもっと便利な形で届けられるように、我々は現在、Copilot in Windowsをスタンドアロンアプリケーションに進化させている」と述べている。「この変更により、Copilotのユーザーは、ウィンドウのサイズ変更、スナップ、移動といった従来型アプリの利用体験のメリットが得られるようになる」
Microsoftは21日からのカンファレンス「Microsoft Build」を前に、20日に「Copilot+ PC」を発表した。こちらのユーザーの場合は、キーボードの「Copilot」キーをクリックするだけでCopilotを起動できる。さらに「Copilot for Microsoft 365」サービスを契約している場合は、データ保護の強化のため、今後も「web」タブと「work」タブという別々のタブを設けることが可能で、これにより社内データがAIモデルのトレーニングに使われることを防げる。
Microsoftはアプリ版Copilot in Windowsの具体的な提供予定日を明かさなかった。前述のブログ記事では、同社はこのロールアウトに関して「段階を踏んで慎重に行う」としか述べていない。しかし実際には、「Canary」チャネルで入手できる最新ビルド「Windows 11 Insider 26080」で、既にこのブログで触れられた変更がいくつか登場している。
このビルドのリリースノートには、以下の記述がある。「アップデートされたCopilot in Windows体験のロールアウトを開始する。これにより、Copilotがデスクトップのサイドバーに表示される既存の『ドック型』と、Copilotがサイズ変更や画面内での移動が可能な通常のアプリケーションウィンドウとして挙動する新しいモードを切り替えられる」
このビルドは「Windows 11 2024 Update」の一環であり、一般公開は2024年下半期に予定されている。