2024年のソフトウェアエンジニアリングに関する戦略的テクノロジは「プラットフォームエンジニアリング」「クラウド開発環境」、AIを活用した「AI拡張型開発」など。ガートナー
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調査会社のガートナージャパンは、2024年以降のソフトウェアエンジニアリングに関する戦略的テクノロジトレンドのトップ5を発表しました。
同社が発表した戦略テクノロジトレンドは以下です。
ソフトウェアエンジニアリングインテリジェンス
これまでソフトウェアエンジニアリングにおける意志決定は、責任者の直感的な感覚や経験、スプレッドシートなどでの進捗管理などを基に行われてきました。
ソフトウェアエンジニアリングインテリジェンスは、これをソフトウェアの開発ライフサイクルにおいて、例えばどれだけのコードが新規作成されたか、リファクタリングされたか、どれだけのプルリクエストが発生し、いくつがレビューされたか、などの精緻な数値によってソフトウェアエンジニアリングチームの健全性やリソース配分、投資効果、業務効率、主要目標に対する進捗などを可視化し、意志決定の材料とすることです。
そしてこれらのメトリクスを収集し可視化する一連の仕組みを「ソフトウェアエンジニアリングインテリジェンスプラットフォーム」と呼びます。
ガートナーは2024年時点で、このソフトウェアエンジニアリングプラットフォームの導入率が5%だとしており、これが2027年までにソフトウェアエンジニアリング組織の50%にまで高まると予想しています。
AI拡張型開発
AI拡張型開発とは、生成AIや機械学習などのAIテクノロジの支援によりアプリケーションの設計、コーディング、テストなどの一連の開発作業を行うことです。
ガートナーが2023年第4四半期に米国と英国のソフトウェアエンジニアリングおよびアプリケーション開発のチームマネジャー300人を対象に実施した調査によると、58%がコストの制御または削減を目的に生成AIを使用しているか、今後12カ月の間に使用する予定があると回答しています。
ガートナーは、AI拡張型開発ツールがソフトウェアエンジニアの開発環境と統合され、コードの生成、設計からコードへの変換、テスト機能の強化などに利用されるとしています。
グリーンソフトウェアエンジニアリング
グリーンソフトウェアエンジニアリングとは、二酸化炭素の排出量に配慮したソフトウェアの構築に関する専門分野です。グリーンソフトウェアを構築するにはアーキテクチャ/設計パターン、アルゴリズム、データ構造、プログラミング言語、言語ランタイム、インフラストラクチャについて、エネルギー効率の高い選択をする必要があります。
ガートナーによると2024年現在、非機能的な要件としてソフトウェアのサステナビリティを含めているのはグローバルな企業の10%未満ですが、2027年までにこれが30%になると予想されています。
プラットフォームエンジニアリング
プラットフォームエンジニアリングは、社内の開発者ポータルや複数のプロダクトチームが利用できるプラットフォームを通じて開発者の作業に必要な基本機能を提供することで、開発者の負荷を軽減します。
開発者にとっては時間の節約につながり、満足度が向上します。
ガートナーは、大規模なソフトウェアエンジニアリング組織の80%は、2026年までにプラットフォームエンジニアリングチームを立ち上げると予測しています 。
クラウド開発環境
クラウド開発環境は、リモートアクセスですぐに利用可能なクラウドホスト型の開発環境を提供します。
開発ワークスペースを物理的なワークステーションから切り離すことで、負担の少ない一貫性のある開発者エクスペリエンスが実現し、開発者のオンボーディングに要する時間が短縮されます。