TOYO TIRE、タイヤ開発などのHPC環境を第7世代に更新–月額費用で利用

今回は「TOYO TIRE、タイヤ開発などのHPC環境を第7世代に更新–月額費用で利用」についてご紹介します。

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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 日本ヒューレット・パッカード(HPE)は、TOYO TIREがタイヤ開発などに利用しているハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)基盤を第7世代に更新し、「HPE GreenLake」の月額費用モデルで利用を開始したと発表した。

 TOYO TIREは、高効率かつ高精度なタイヤを開発するためのシミュレーション基盤技術「T-MODE」を推進し、タイヤの構造解析や車両の挙動解析、コンピューター支援エンジニアリング(CAE)や機械学習によるタイヤの特性値抽出などに取り組む。HPC環境はその基盤となっている。

 今回更新された第7世代のHPC環境は、ナノレベルの材料解析や複雑なデザインを持つタイヤの構造解析をより高速かつ高精度で実行し、多くの設計者が柔軟に利用できることを目指したとのこと。Intelの「Xeon スケーラブル・プロセッサー」を搭載する200ノードの「HPE Cray XD2000」システムを採用し、従来の3倍となる9600コアとしたことで、大規模シミュレーションの実行時間が従来の半分以下になったという。タイヤの構造や形状、パターンなどの設計仕様を性能値から算出するディープラーニングモデルの予測精度の向上も期待されるとしている。

 なお、コア数規模が3倍になったものの、新システムは既存のサーバールームで収容することができたという。

 TOYO TIREは、2023年に第7世代HPC環境への更新を決定し、2024年に稼働を開始した。構築では、TOYO TIREが独自開発するCAEアプリケーション「TOYO-FEM」の第7世代HPC環境向けチューニングをHPE側が実施し、並列処理の最適化を図ることで上述の性能を実現しているという。

 また、HPE GreenLakeを適用したことで、システムの運用がフルマネージドサービスとなり負荷が軽減されているほか、月額費用モデルにしたことでTOYO TIRE社内の事務手続きも簡素化されたとしている。

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