エヌビディアCEO、グーグルの「NotebookLM」に夢中–背景にはAI推論への期待

今回は「エヌビディアCEO、グーグルの「NotebookLM」に夢中–背景にはAI推論への期待」についてご紹介します。

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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 AIトレーニング市場を席巻する半導体大手のNVIDIAは米国時間11月19日、前四半期に310億ドル相当のシステムを販売したと発表した。

 NVIDIAの共同創業者で最高経営責任者(CEO)を務めるJensen Huang(ジェンスン・フアン)氏は、昨今のAIに関するあらゆることのチーフエバンジェリストともいえる。同氏は19日夜、ウォール街のアナリストたちに対し、AIで実現した存在感の大きいアプリケーションについて語った。

 Huang氏は、お気に入りのアプリケーションの一つであるGoogleの情報整理ツール「Notebook LM」について、「最大限に活用している」と述べた。

 Googleアカウントがあれば無料で利用できるNotebookLMのプログラムでは、文書をアップロードして内容の要約を作成できる。同ツールはその文書についてチャット形式で応答したり、ポッドキャスト風の音声会話を作成したりすることが可能だ。

 「私はざっと目を通すだけでなく、NotebookLMの意見を聞くために全てのPDFやアーカイブされた論文を同ツールに入れている」とHuang氏は語った。同氏は、あるウォール街の株式アナリストが「推論」のトレンドについて質問したことを受けて、NotebookLMについて語った。推論とは、訓練されたAIモデルで予測を行う手法である。

 「私たちの希望と夢は、いつの日か世界中で大量の推論が行われることだ」とHuang氏は答えた。「AIが本当に成功したといえるのは、全ての企業が社内で推論を行うようになった時である。マーケティング部門、予測部門、サプライチェーングループ、法務部門、エンジニアリング、コーディングなどでの活用が考えられる」と続けた。

 Huang氏は、AI推論のほかの例として「物理AI」を挙げた。これは、物理世界の「構造の意味を理解し」、それを「推論」する方法を理解するAIモデルを意味する。こうしたモデルは「理解するだけでなく予測し、短期的な未来を生み出せる」という。

 同氏は、AIモデルのトレーニング用チップの市場を長年独占した後、推論タスクが自社のデータセンター向けGPUチップ販売の新たな成長エンジンになると確信している。

 Huang氏はアナリストに対し、3月に発表された同社の最新GPUアーキテクチャー「Blackwell」は「素晴らしい状態」にあり、1月に終了する会計年度第4四半期で数十億ドルの収益を生み出すだろうと語った。

 「Blackwellの生産はフル稼働している」と同氏は述べた。「われわれは今四半期、予測よりも多くのBlackwellを出荷するだろう。サプライチェーンのチームは供給パートナーと協力して増産に向けた素晴らしい働きをしており、2025年も引き続き注力するつもりだ。需要が供給を上回っているのが実情である」(Huang氏)

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