テスト自動化「mabl」、UIを日本語化–日本のユーザー数、2年連続で増加
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米mabl(メイブル)は7月13日、クラウドベースのテスト自動化サービス「mabl」を軸に日本市場へ注力すると表明した。同社は2021年8月に米国以外の初法人にあたる日本法人を設立している。
今回改めて市場参入を表明する理由として、共同創業者のIzzy Azeri氏(イジー・アゼリ)は「最初にmablを利用している日本顧客から高い評価を得た。また、日本は世界第3位の経済大国。現在では2000人を超えるコミュニティーもおり、高い期待値を踏まえて(日本に)着目した」と説明した。
また、もう一人の共同創業者であるDan Belcher(ダン・ベルチャー)氏は「プロダクトを作り上げるのは、おいしい料理を作ることに似ている。われわれは日本の顧客とかなりの時間を過ごしており、(日本人の)味の好みに合わせて料理を作り上げてきた」と中国市場ではなく日本市場を選択した理由を述べた。今後は欧州市場への展開も目指す。
アジャイル開発がスタンダードになりつつある現在、品質保証(Quality Assurance:QA)は巨大市場になりつつあるという。mablによれば、QAを外部委託する年間支出額は740億ドル(約10兆707億円)、テスト自動化ソフトウェアの支出額は35億ドル(約4763億円)と説明。世界のQAプロフェッショナル数は約450万人、オープンソースソフトウェア(OSS)のウェブアプリケーション向けテスト自動化フレームワーク「Selenium」を使用する組織数は4万に達すると解説した。
「ディストラクション(破壊)が起きている。これまでの開発者は数カ月の開発期間を得ていたが、数週間・数時間以内まで加速し、旧来のツールでは間に合わない。だから、われわれはmablを立ち上げた」(Izzy氏)
テスト工数の削減やバグの洗い出し、機能追加時にシステムの品質が低下するデグレードリスクを抑止するテスト自動化は、SaaSが主流になりつつあるソフトウェア開発環境に欠かせない。
Izzy氏は「最初にわれわれはmablをローコード基盤として開発し、迅速かつ効率的なテストの実施を可能にした。AI(人工知能)を利用したオートヒーリング機能で保守時間を削減して、開発チームの多大な時間を節約」するといった機能を備えると解説した。
具体的な数値は明らかにしていないが、2019年から国内コミュニティー数は右肩上がりの成長を見せ、「2021年は200%を超える3桁の売り上げ成長と利用者数増を2年連続で達成」(Izzy氏)したことも、日本法人設立と日本市場に参した理由の一つだという。