「Cinnamon」の最新版がリリース–標準のデスクトップ環境より優れている5つの理由
今回は「「Cinnamon」の最新版がリリース–標準のデスクトップ環境より優れている5つの理由」についてご紹介します。
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「Cinnamon」は、「Linux Mint」のデフォルトのデスクトップ環境ではないが、「Artix Linux」「Feren OS」「Manjaro」「Fedora Cinnamon」「Debian」「Gentoo Linux」「Porteus」「EndeavourOS」など、複数のディストリビューションで高い人気を誇るグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)だ。
Cinnamonの開発チームは先頃、同デスクトップ環境の最新バージョンをリリースした。最新バージョンには、ユーザー(特に古いバージョンのCinnamonのユーザー)が絶対に使いたくなるさまざまな機能が含まれている。
本記事では、「Cinnamon 6.4」がデフォルト環境より優れている5つの理由を解説する。
Cinnamonは、本格的なデスクトップ環境(「GNOME」「KDE Plasma」など)と軽量なもの(「LXDE」「LXQT」「Xfce」「MATE」など)の間の奇妙な隙間に存在する。Cinnamonは本格的な印象を与えるが、軽量のUIのように動作する。
最新のCinnamonデスクトップでは、freedesktop.orgの標準に従って、「power-profiles-daemon」で利用可能なモードが「Power」(電源)アプレットに表示されるようになった。これにより、「Balanced」(バランス)、「Power Saver」(省電力)、「Performance」(パフォーマンス)の3つのデフォルトモードを非常に簡単に切り替えられるようになった。Powerアプレットは、CinnamonをノートPCで使用している場合にのみ表示されることに注意してほしい。デスクトップPCで使用している場合は、バッテリー消費量を気にする必要がないため、このアプレットは表示されない。
Cinnamonはバージョンを重ねるたびに、より高パフォーマンスのデスクトップになる。バージョン6.4も例外ではない。このバージョンは、極めて高速なので、間違いなく軽量デスクトップのように感じる。
Cinnamonの旧バージョンを使用している人は、バージョン6.4の外観がかなりモダンになったことに気づくはずだ。Cinnamonの「モダン化」は、新しいデフォルトテーマによって実現されている。このテーマは以前のものよりも暗く、コントラストが強くなっているため、すべてがすっきりと見える。最新バージョンでは、デフォルトテーマに微調整が施され、ウィンドウやそのほかの要素の角がより丸くなった。これにより、非常にすっきりとしたモダンな外観に仕上がっている。
さらに、すべてのモーダルダイアログ(ユーザーによる入力を求めるポップアップなど)が完全に刷新されたほか、アクセントカラーも全面的にサポートされている。これは大きな進歩である。ほかのデスクトップが外観のモダン化によって進化し続ける一方で、Cinnamonの過去のリリースはやや時代遅れな印象を与える傾向があったことを考えると、なおさらだ。
バージョン6.4がリリースされるまで、Cinnamonには、(特に暗い環境でデスクトップを使用する場合に)目の疲れを軽減するNight Light機能が標準で搭載されていなかった。新しいNight Light機能では、ニーズや環境に合わせて色温度を調整できるほか、スケジュールを設定して、通常モードからNight Lightに自動で切り替わるようにすることも可能だ。スケジュール設定機能では、開始時刻と終了時刻の両方を選択できるが、設定したスケジュールは毎日適用することしかできない(つまり、特定の曜日に適用することはできない)。