OpenStackの開発元がLinux Foundation傘下に。OpenInfra FoundationがLinux Foundationのメンバーファウンデーションとして参加

今回は「OpenStackの開発元がLinux Foundation傘下に。OpenInfra FoundationがLinux Foundationのメンバーファウンデーションとして参加」についてご紹介します。

関連ワード (存在感、幅広、重要度等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


OpenStackやKata Containersなどの開発を主導するOpen Infrastructure Foundation(OpenInfra Foundation)は、同団体およびLinux Foundationの両理事会による全会一致の承認を経て、メンバーファウンデーションとして参加する意向を発表しました。

We are excited to announce the OpenInfra Foundation's intent to join the Linux Foundation, uniting our growing, vibrant, and global ecosystems to empower users and developers with trusted open source solutions worldwide.

Read the announcement: https://t.co/pNKbBYMo8Z… pic.twitter.com/NrSzhoGY9c

— The Linux Foundation (@linuxfoundation) March 12, 2025

OpenStack FoundationからOpenInfra Foundationへ

OpenInfra Foundationは、オープンソースとしてクラウド基盤を構築するソフトウェア群の開発プロジェクトとして2010年にスタートしたOpenStackの開発をホストする非営利団体として、2012年に発足しました。

OpenStackは、仮想マシンを管理するNova、ベアメタルを管理するIrnic、ネットワークを管理するNeutron、オブジェクトストレージを管理するSwift、ブロックストレージを管理するCinderなどをはじめとする非常に多くのソフトウェアプロジェクトから構成される、大規模なオープンソースプロジェクトです。

OpenStack Foundationはその後、セキュアなコンテナ実装のKata ContainersやエッジコンピューティングのためのStarlingX、継続的インテグレーション/継続的デリバリを実現するためのZuulなど、クラウド基盤と連携するオープンソースソフトウェアの開発にも乗り出していました。

こうした幅広いITインフラへの開発を主導する団体として2020年には名称をOpen Infrastructure Foudationへと変更します。

再びOpenStackへの注目度が高まる

OpenStackは当初、クラウド基盤のためのソフトウェアとして高い注目度を得ていましたが、パブリッククラウドの台頭によってその存在感が低下していたことは否めません。

しかしここ数年、代表的なクラウド基盤ソフトウェアとしてのVMware製品群の将来性がブロケードによるVMwareの買収により疑念が生じていること、生成AIへのニーズの高まりによってGPUを備えたプライベートクラウドの構築のニーズも高まっていること、国際情勢の緊張感の高まりによりソブリンクラウドの重要度が高まっていることなどの状況が重なり、再びOpenStackの存在感が徐々に高まってきています。

OpenInfra FoundationがLinux FoundationのメンバーとなることでOpenStack関連のプロジェクトの安定性が高まることは、こうした注目度の高まりに対して、より好ましい効果を生むであろうと見られます。

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